un deux droit

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試されすぎな父親

昨日はこれを読み切るために3時過ぎまで起きてたせいでひどい寝不足。迂闊に手を出したら面白すぎて止まらなくなった。 四十絡みのおっさんが、一人娘の命を守るために一線を越えるところから話が始まる。その出来事が次の困難を招き、この困難の解決が更な…

仕事とは「どっちでもいいこと」の選択の連続

今週のお題「眠れないときにすること」 眠れない時にするというよりは、これをするせいで眠れなくなっているという話。ここ1ヶ月、活字はろくに読めずマンガばかり読んでいる。 今更読み返してハマってるのがバクマン。連載当時は最初の3巻くらいまででお腹…

私たちは皆タイムリープしている

最期は神頼みならぬ仏頼み。 これは以前妻がこれでも読んでおけと打ち捨ててあった本である。私の苦悩の元凶から処方された解決策というのは気分の良いものではないが、著者に罪はないので蜘蛛の糸にでも縋るようにページをめくる。すると思いのほか収穫があ…

イケメンに陶酔する

見たのは前半だけだけど、めちゃくちゃよかった。 だいたい話知ってるし、4時間も見てられるかと思ったけど、あっという間だった。小学生くらいの時に見ようとして即挫折した記憶があるが、ある程度歳食ってからようやく見れる映画だな。 ディカプリオがなん…

さいとう・たかを「太平記」

表紙の醸し出す気色悪さに思わず手が出てしまった。鎌倉幕府滅亡から南北朝時代までをゴルゴ調に描いた作品。中巻、下巻になるともはや全員ゴルゴに見えてくる。歴史でサラーっと習った後醍醐天皇〜室町幕府初期のあたりの混迷が、どのような思惑が絡み合っ…

浜辺美波の不思議な魅力

君の膵臓を食べたい 実写版最近、北村匠海にハマり始めていて、今更視聴。 そしたら浜辺美波の方に視線を奪われてしまった。 最初は何だこのポンコツな芝居は?と違和感が拭えなかったが、ずっとその違和感に晒されていると、それが役柄である、「不治の病に…

山崎豊子「白い巨塔」

全5巻読了。単なるドロドロの権力闘争ものかと思いきや、その辺りの話は前半で大体かたがつき、中盤からはほぼ医療裁判、最終盤は主人公自身の病との戦いという、様々なテーマが輻輳していた。この本のテーマを一言で言うならば「矜持」。医学者としての矜持…

山崎豊子「白い巨塔」

有名すぎて後回しにしていた白い巨塔を今更読み進める。男どもの醜さや愚かさを書かせたら天下一品。外国人が日本社会を理解するなら山崎豊子の翻訳だけ読んでいれば概ね間違いないと思うが、英語にしたら意味不明なのかほとんど翻訳されていないみたいだ。…

ビューティフル・マインド

妻が、昔のラッセル・クロウが好きだったというので気まぐれで観てみた、タイトル以外何も知らなかった作品。「ナッシュ均衡」というこれまた名前だけは聞いたことがあるゲーム理論の生みの親で、ノーベル経済学賞を受賞した数学者であるジョン・ナッシュの…

山口周「ビジネスの未来」

資本主義は経済合理性に拘束されているので、経済合理性のある社会問題解決にはものすごくハマった。そして解決し切った。残された課題は問題が困難か、あるいは希少のどちらかの要素のために取り残されたものばかりで、資本主義のロジック一本槍で社会を回…

あさきゆめみし

今日は寒くてなかなか寝付けない。次女も頻繁に夜泣きをしていて落ち着かない。参った。今日は昨日テレビで紹介されていた「あさきゆめみし」を大人買いしてきた。中古だけど。源氏物語を漫画にしたやつ。眠れないので一巻だけ読んでみると、かなり忠実に再…

平川克美「株式会社の世界史」

株式会社の本質とは如何なるものか、それを「病」という表現を使って説明した本。大胆でスリリングな断定の連続に、かなりの情報量のボリュームがあるにもかかわらず最後まで飽きずに読めた。人間の欲と金をあまりに効率よく増幅させてしまう株式会社の特性…

森博嗣「お金の減らし方」

この人の小説は一度も読んだことがないが、エッセイはよく読んでいる。徹頭徹尾醒めた目で、低いテンションで、社会の構造や人間の本性を眺めている。承認欲求と無縁の人の文章は本人の個性が純度100%になっていて面白い。 内容については、お金との付き合い…

小田嶋隆「災間の唄」

文筆家として敬愛する小田嶋隆先生の、10年間のTwitter投稿の中から選りすぐりのツイートを一冊に収録した作品。フォロワーとしては一通り目を通してきたはずの投稿も、改めて時系列を追うとまた違った新鮮さがあった。 何よりすごいのは、ツイートなんての…

政治に関わるのは誰のため?

学生時代に受講してた先生の近著。 政治に関与するのは、義務でもなければ権利でもなく、責任なのだ。一文で表すとこんな感じの内容。自分にとっての利害だけ見れば、政治に関与する意味は見出しにくいかもしれない。一律給付金みたいに即時的なパターンはご…

無関心の残酷さを克明に描いた傑作

撮りためてた「パラサイト 半地下の家族」をやっとこさ視聴。これはなかなかの傑作ですよ。中盤、話が急展開を迎えてからは見るのつらくなるけれど、最後まで観てよかった。 この作品は何を伝えたかったのだろうか。単純に格差社会の悲惨さを描いただけじゃ…

犯罪は他人事ではない

「ケーキの切れない非行少年たち」読了。 加害者には自分の意思で克服できないハンディキャップがあって、それ故に犯罪行為に手を染めてしまうケースがいかに多いかということを知ることができる一冊。 犯罪者に対しては被害当事者ではないのにもかかわらず…

無知ゆえの楽しみ

アマプラで無料の映画から、タイトルだけ知ってるが中身全く知らない作品を漁り中。第1弾はオーシャンズ11。表紙からわかるのはブラピやな、ということくらい。昨年末にファイトクラブ見てからの2連続出演。30数年一度も作品見たことなかったのに、ここにき…

本当は会社に行きたかった

書評?「会社には行かない」 https://www.amazon.co.jp/dp/B08JYV84G8/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_yjebGbK2YTQJVwww.amazon.co.jp出社拒否レベルでリモートワークをしている私だが、世の中の人がどういう理論武装でフルリモートワークを正当化しているのか確認の…

宮本浩次の原点を想起させる「ROMANCE」

なんでこの人は女性歌手の昭和歌謡歌わせたらこんなに聴かせるのだろうと不思議に思っていたが、むしろ宮本浩次のルーツは女性昭和歌謡にあって、彼の描く曲はその派生なのかもしれない。カバーであることを忘れてしまうくらい違和感を感じさせない、宮本浩…

奥田英朗「罪の轍」

映画化されたやつとタイトル似てるけど別作品。 奥田英朗は年々作品数が減っていて、本人はもう才能が枯れたなんて嘯いているが、久々に新作(と言っても去年だけど)を出してくれた。 奥田英郎の話は分かりやすくはない。もっと簡潔な展開だったり、人物描…

宮本浩次「木綿のハンカチーフ」

木綿のハンカチーフ -ROMANCE mix-宮本浩次ロック¥255provided courtesy of iTunesなんでこの人はこんなに女性歌手のカバーが上手なんだろう。歌い回しは男くさいのに、声質は案外繊細で色気がある。元曲が好きなのもあるけど、翳りゆく部屋、赤いスイートピ…

男性育休の困難

男性育休の困難 取得を阻む「職場の雰囲気」作者:齋藤 早苗青弓社Amazon育休体験を語る機会が来週にあり、参考図書として読んだ。最初の育休はもう5年も前で、自分がどんな葛藤を抱いていたか、周囲の雰囲気がどうだったか、記憶が曖昧なところがあって良い…

結集軸が見つからない

長期政権のあと (祥伝社新書)作者:佐藤 優,山口 二郎祥伝社Amazon大学時代のゼミの先生が組んだ対談集を読了。 安倍政権が破壊した政治家や官僚のモラル、毀損された国民の価値観について非常に分かりやすい分析がなされていたものの、これからどんな政策が…

三体IIが面白すぎて睡眠不足

三体Ⅱ 黒暗森林(下)作者:劉 慈欣早川書房Amazon本日未明に下巻読了。指数関数的に面白くなってきて、興奮のあまり寝付くことができず、今日の日中の仕事クオリティがポンコツになることを甘受して最終章を読み切った。この小説の何が良いかというと、将棋…

MIU404の最終回期待はずれだった奴正直に手をあげよう

MIU404、最終回前を盛り上げすぎて、最終回はなんだか拍子抜けだなという感想を持ったのだが、ネットでは大絶賛の嵐。そこまで手放しに褒め称える意見しかないと、金でも貰ってコメント書いてるのかと勘繰ってしまう。以下、違和感のあった箇所。・伊吹は久…

戸田恵梨香が可愛くて見るのが辛い

AmazonプライムでSPECが配信されていることに気づき、今更見てみたんだけど3話目の途中で挫折してしまった。 戸田恵梨香がストライクゾーンど真ん中すぎで、可愛いわ〜と見惚れているうちにストーリーが進行してしまい、話が頭に入ってこないのだ。 もう結婚…

聲の形、映画が面白いと思ったならぜひマンガまで

民放でやっていた映画を録画して見て、そのあとたまらずにマンガを全巻買い(思う壺)、一気に通読した。 映画だけでも十分楽しかったが、映画で端折られていた人物描写が、マンガでは余すところなく描かれていて大満足お腹いっぱいである。登場人物はどれも身…

リーダーの選び方

東京都知事に小池さんが再選された。女帝 小池百合子 (文春e-book)作者:石井 妙子文藝春秋Amazon女帝を読んだ身としては、彼女をこれ以上権力の座に居座らせることの恐ろしさを感じずにはいられないけれど、結局この本も売れたと言っても15万部だし、大勢に…

五木寛之『青春の門』

[asin:B07XYZBSF8:detail]数ヶ月前、図書館で何の気なしに手に取ってしまって以来、最新刊まで読んでしまった。 第1巻は50年前に出版されているというのに、未だ完結していないというとんでもない作品だ。 おそらく同世代の人間にほとんど読者はいないだろう…