un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

【書評】泉房穂『社会の変え方』

現・明石市長の泉さんが、任期満了に伴う引退を目前にして残した政治の教科書。在任中の12年で何を成したか、それはどのような考えに基づいたものなのか、その考えのルーツはなにか、という思考回路を詳らかにした作品。極言すれば、政治家の役割は、①ルール…

生きる意味を見つけるか、死ぬ恐怖を克服するか

昨日、山手線で人身事故があった。亡くなった方が線路に降りる様子の動画がツイッター上で拡散されていた。寝る前に見るもんじゃないとわかっていながら、自動再生される動画をついつい見てしまう。私が見たのはかなり遠くからの映像で、ぼんやりとシルエッ…

【書評】奥田英朗『リバー』

『罪の轍』以来の奥田英朗。リバーというタイトル、続いて、帯にある「渡良瀬川」のキーワードで、数年前にブームになった文庫Xの存在を思い出した人は少なくないはずだ。今回は未解決事件、北関東連続幼女誘拐殺人事件を下敷きにしたフィクションである。『…

分人という概念に触れる

数日来続く夫婦喧嘩で疲弊していたのと、その現実逃避で忍者マストダイにハマってたのと、今日実施したセミナーのカリキュラム作成で忙しく、ブログを放置していた。本もろくに読めておらず、脳みそすっからかん。とりあえずプレッシャーのかかる仕事は乗り…

松本若菜に出会えてよかった

私は美人×変人という属性を持つ女性を魅力に感じる変な習性がある。初恋の人はピアノを弾くときに、なにかに取り憑かれたように髪を振り乱して、情熱的な演奏をする姿に一目惚れした。普段おしとやかにしているのに、内心にこれほどのマグマを秘めているのか…

【書評】村田沙耶香『信仰』

彼女の本は、コンビニ人間や地球星人を読んでかなりヤバい人だな(褒め言葉)だと思っていたが、短編集になるとヤバさそのまま話が短くなるので濃度が濃い。小説の形を取った告発というか、挑発というか、宣戦布告のような作品。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b…

【書評】プロジェクト・ヘイル・メアリー

『三体』を読んでしまってから、もう宇宙を取り扱ったSFは読めないと思っていた。どれも『三体』を超えることはできない。だから手に取ることすらしない、と。その確信は一年足らずで瓦解した。あっさりと別の作品を手に取り、むざむざと個人史上一位の記録…

【書評】THE MODEL

大学の先輩が好意的なコメントしてたので手に取ってみたのだが大当たり。 営業とはこういう営みなのだ、という丁寧な解説書、という印象。 SaaSとかカスタマーサクセスとかちょっと前にはやった言葉を聞きかじってわかった気になっている弊社の上層部にはま…

GIVERが手放しに賞賛されることについての留保

なんらかの宗教的素養がないと難しいかも

【書評】篠原信『そのとき、日本は何人養える?』

農業の本だと思わないで読むと面白い

【書評】BREATH呼吸の科学

夫婦喧嘩にも効果があったらいいな

【書評】出口治明「復活への底力」

ますますファンになりました。

【書評】仕事も家庭もうまくいく!共働きのすごい対話術

原因がわかったとて解決できるとは限らないが、何もわからないよりは遥かにマシ。

これぞ保守的謙虚さの真髄〜【書評】岡田憲治『政治学者、PTA会長になる』

全小学校の入学式で、最初に配るべき本。

自己啓発本は思考力強化にうってつけ~【書評】喜多川泰『運転者』

どんな本も学びになります。ええ。

【書評】江森敬治『秋篠宮』

自分が天皇家に生まれ落ちたとしたらどんな気分になるでしょうか。

【書評】マシュー・サイド『失敗の科学』

本当に失敗を恐れるならば、失敗を恐れてはいけない。

【書評】小田嶋隆『東京四次元紀行』

小田嶋隆 最高傑作。

脳内の本棚を棚卸す

星新一だと「おーいでてこーい」が大好きです。

猫も杓子も発達障害〜【書評】岡田尊司『発達障害グレーゾーン』

「発達凸凹」という言い方を浸透させようと頑張っている人の気持ちがわかった気がするよ。

【書評】ダニエル・カーネマン『NOISE(上・下)』

久々に脳内で数学的な処理をして、頭から火が出そう。

マシュー・サイド「多様性の科学」

「多様性」の世界に驚くほど「多様性」があることを知らしめる一冊。

ミル「自由論」

自由を容易く他者に明け渡してしまう現代にこそ、自由の価値と保持のための不断の努力の大切さを見つめ直して欲しいものです。

【書評】ちきりん「自分の意見で生きていこう」

弱者の兵法。

ディズニーなめてた

ディズニーは女の子のためのみにあらず。

村山昇「キャリア・ウェルネス」

本質的で実用的なキャリア論を学べる一冊。

荻原浩「神様からひと言」

大衆化する前の「凡人の反逆」とはいかなるものか。

Humankind 希望の歴史

ピグマリオン効果とゴーレム効果についての実体験を回想。

ミヒャエル・エンデ「モモ」

幼少期に出会っておきたかった小説。時間泥棒「灰色の男たち」との戦いに一人で挑む少女モモのお話。ちなみにここで言う時間泥棒とは、「作業がトロくて人を待たせ、私の時間を無駄にする人」のことではない。あなたがそういう人の存在を憎んでいる場合は、…

青木俊「逃げる女」

著者の名前を最近Twitterでよく見かける。興味本位で手に取ってみたところ、舞台が北海道だったので読むことに。最初はありがちな捕物劇かと思いきや、逃走した「犯人」の足取りを掴む目的で、事件の背景を紐解いていくうちにとんでもない真相の輪郭が鮮明に…