un deux droit

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分人という概念に触れる

数日来続く夫婦喧嘩で疲弊していたのと、その現実逃避で忍者マストダイにハマってたのと、今日実施したセミナーのカリキュラム作成で忙しく、ブログを放置していた。本もろくに読めておらず、脳みそすっからかん。とりあえずプレッシャーのかかる仕事は乗り越えたので、明日から本気出す。

この間、平野啓一郎「私とは何か 個人から分人へ」を読んでいた。少し前の本だが、面白く読めた。人は相手や環境によって様々なキャラクターを見せる。そのそれぞれのキャラクターを分人と名付け、その集合体が一つの人間を形成している、という発想について考察が述べられている。そして、心地よい人生を送るには、「自分にとって最もこう有りたいと思う分人」が無意識に立ち現れるような相手や環境の中にできるだけ多く身を置くべきだ、というようなことが書いてあった。それで言うと、妻といるときが最も自分が自己嫌悪に陥る分人になってしまうので、早く距離を置いた方がいいに違いない。そんなしょうもない結論にいたった。あなたといると最も嫌いな自分が出現するからあなたといることが嫌い。救いようがないな。