大学の先輩が好意的なコメントしてたので手に取ってみたのだが大当たり。
営業とはこういう営みなのだ、という丁寧な解説書、という印象。
SaaSとかカスタマーサクセスとかちょっと前にはやった言葉を聞きかじってわかった気になっている弊社の上層部にはまずこの本をしっかり読んでほしい。願わくば著者のメッセージに対する読解力があらんことを。虚心坦懐に読まずに、自身のこれまでの経験が頭をもたげたまま読むと最悪のキメラが生成されるところに現代の営業理論の難しさがある。中途半端に採用してはならない。今までの営業手法、つまり成功体験をすべて手放し、誰を登用するか、何を評価するかというポリシーをすべて洗い替えなければならない。仕組みだけ変えて管理職は据え置きとか絶対ダメ。変革を徹底できないのならば、死期を速めるだけだ。こざかしいことをせずにひたすらど根性一本槍で、どぶ板のルートセールスを続けていた方が延命する。ただそれだともう人が定着してくれないのでじり貧。そういう意味では踏み絵的な書籍。
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