un deux droit

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性悪説というより性弱説

勤め先で経理を担当していた執行役員が、横領していた。被害額としては200万程度と割と軽微で、全額返金されたということもあり、刑事事件にはせずに依願退職という形を取るようだ。社長は可愛がっていた側近に裏切られ、憔悴していた。 心底信頼し、会社の…

銃口を突きつけるのは不甲斐ない自分にだけ

昨夜、営業メンバーのTeamsスレッドにイベントの告知があった。年に2度ある研修と懇親会を兼ねた催しだ。懇親よりのイベントだが公式のものなのでやんわりと強制参加のスメルのする憂鬱なミッション。サラリーマンなのでよほどのことがない限りニコニコして…

自分語りブログの最高峰〜【書評】アルジャーノンに花束を

私は教養が乏しいので、表題の作品を恋愛小説がなにかだと思い込んでいて、自分には全く無関係の代物だと見做していた。しかし先日、あるブログで「SF」のジャンルで紹介されているのを目にし、俄然興味が湧いて即入手してきた。そして休むまもなく読み終え…

寝てる間にロボトミー手術されていた?

先日のランニングから唐突に、甘いものを絶つ生活を始めた。いまのところ3週間、個人的な買い食いでお菓子の類を口にしないでいる。動機としては、不純物の摂取を極力減らしたいという思いから。外野からのノイズがうるさい日々を過ごしているので、せめて体…

長いものに巻かれる

当社の代表取締役会長様が福岡オフィスの視察にやってきた。 とにかく長く居座ることが目的のような寄生虫のクソ親父で、更には、パワハラ・セクハラのバフ盛り盛りというゴミかつ有害無益のごますり野郎を重用し続けて会社を弱体化させた主犯格。会長取り巻…

でかすぎて解からねェ

学生時代、札幌のテレビ局のバイトを数回やったことがある。 業務内容としては、報道番組の撮影クルーに同行して、撮影中に一般人がテレビカメラのコードを足に引っ掛けたりしないように目張りしたり、カメラマンの後ろにくっついて、カメラマンの動きに合わ…

垣根涼介はちきりんさんから学んだ

直木賞に垣根涼介さんが選ばれましたね。 ところで、はるかはるか昔にちきりん (id:Chikirin)さんが、彼の作品を推薦していた事実をあえて取り上げても罰は当たらないでしょう。chikirin.hatenablog.com 私が社会人1年目で病んでいた時、ちきりんさんのブロ…

偉くなるということ

久々のお仕事はとっても退屈。自分が進めている事業で使うシステムの開発が思うように進まない。業者に問題はないのだが、弊社のシステム部門が後出しで仕様上の条件や制限を加えてきては、これをクリアできないなら開発させないと尊大な態度を崩さない。条…

Takt op.の面白さを理解するのに一週間かかった

Takt op.(タクトオーパス)というアプリゲームが、先日リリースされた。競走馬が女の子キャラになる時代なのだから世も末だ、もう何がコラボしても驚くことはない、と達観していた私の後頭部をかち割る衝撃作。擬人化されたのは、クラシック音楽の名曲だった…

30万あったらと考えている暇のうちに30万使う

先週のお題「30万あったら」 今更先週のお題を蒸し返しますが、子どもの歯列矯正器具の購入に30万使ってきました。高額なのでなかなか踏ん切りがつかなかったのですが、先週お題が出たタイミングで、どんなブログを書こうかとあれこれ思案しているうちに、「…

不労所得にはまだ早い

新規事業の契約ペースが鈍ってきて、暇になってきた。とりあえず検討中、という企業はそれなりにあるので、吉報をのんきに待っていたい気持ちもあるのだが、全部だめでしたってなったときに、開店休業中の私に無駄飯を食わせ続けておくほど会社もバカではな…

女亭主元気で留守がいい

妻がピリピリしている。生理ではない。転職活動のせいだ。長らく携わっていた楽勝プロジェクトが終わってしまい、別のプロジェクトの何処かに放り込まれることが決まった妻は、どうせ別の仕事をやらされるなら、と転職活動を始めた。すると一週間で、東証プ…

感受性の消費期限と感受性を刺激する手段取得との残酷なタイムラグ

雨が続くので、子ども達と家にあるボードゲームを引っ張り出して遊ぶ。チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ、ウボンゴ3D、アグリコラ、テーベの東。ごきぶりポーカー、パンデミック、あやつり人形は、まだ流石に概念が分からなかろうと思って公開していない。…

親と病原菌と死生観

昨日は久々に実家の両親とLine通話をした。地元の隣町で採れた果物を送ってくれたことへの御礼を、子ども達に伝えさせた。博多弁全開の娘達と息子の姿を見て気圧されたのか、笑顔を見せながらも所在なさげな両親達。いくら親族とはいえ、親近感は湧きにくい…

対面の人間関係において、学歴は知りたいが教えたくないもの

「小田嶋隆の学歴論」を読んだ。人はなぜ、人の学歴を尺度にして人の価値を測れずにはいられないのか。学歴なんか関係ない、意味はない、有害だと言いながら、自分の子どもには死にものぐるいで学歴を与えたがるのか。学歴に囚われまい、と考えること自体が…

博多区住吉「煮魚少年」

本日のランチ。サバの味噌煮が売りということで、前々から行きたいなと思っていたお店。 2日間じっくり煮込んだおかけで、味が染みまくって、骨ごと食べられるという触れ込み。 いざ実食。 うむ、確かにうまい。 しかし感動がない。 なぜだろうと思いながら…

自画自賛というより自己洗脳

昨日、小2の娘が持ち帰ってきた広報紙。 ん?んんん??????アンケートというのは、回答者の人数と属性の分布、そして回答形式(匿名か否か)をしっかり確認しないといけないですね、という事例。 教員がPTAに否定的な回答をするメリットがないし、PTAの会…

切符を切られました

ささやかにでも光が当たると、自らに泥水を浴びせて「つまらぬものですが」とお目汚しをし、人払いをして、アンダーグラウンドにこもりたくてたまらなくなる偏屈な性分でございます。てなわけで、お一つ恥さらし。 先日、スマホをいじりながら自転車を漕いで…

福岡市中央区赤坂「中華そば栄」

天神にアポイントがあったので、ちょっと足を延ばして入店。 ドロッとした濃厚スープ。無化調を売りにしているが、味わいがしっかりある。味が濃いのに塩辛く感じない、というのがなんとも不思議。 中華そばなのかと問われると中華そばではないんじゃないか…

10km走と3匹の犬

久方ぶりのランニング。今日はタイムを気にせず、10km完走することだけを目指した。とにかく長時間継続して身体を動かし続けたい衝動に駆られた。まずは1km6分のゆったりペースで走り始める。走るというより、振動で身体をほぐす感じ。身体が喜んでいる。ふ…

苦手な顔

先週の平日3日間、後輩の女性が福岡に出張で来ていた。普段は一人で仕事をしているので、来訪者の存在は基本的にありがたい。けれどもなぜか彼女とは、同じ空間にいるとなんとも居心地が悪い。彼女はコミュニケーション能力が高く、私にない感性やひらめきを…

【書評】三体0 球状閃電

三体シリーズはもうおなか一杯かなと思って読むのを避けていたのだが、劉 慈欣の世界観に浸るおクスリが切れてきたので、結局充填。厳密には三体と無関係の本作だが、本作単体として十分面白かった。球状の雷の正体は何なのか。そしてそれはどのようにして発…

博多区住吉「杏仁坊主」

本日のランチ。前に杏仁荘のほうへ足を運んだら臨時休業でランチにありつけず、系列店で再チャレンジ。黒コショウのガツンと効いた麻婆豆腐。これはリピート確定です。微妙に中心地から外れているだけあって、比較的待たずに食べられる絶品中華。次は麺類+…

文章自体は凡庸でいい

はてなブログで有料記事が書けるようになったわけだが、このご時世、個人や広報媒体に紐づいたブランドの「あしらい」なく、純粋に文字列単体でお金になるものってなんだろうか、とふと考える。最初に思いついたのは、単なる文章ならもう同じようなものはど…

水耐性を手に入れた

福岡は昨日からゲリラ豪雨と晴天のハイブリッドレインボウ。夕立ちの時間帯のゲリラ豪雨はこれまでもあったけれど、早朝のゲリラ豪雨は珍しい気がする。気候は刻々と変わってゆく。福岡に来てから10数年。夏は傘を差すことがめっきり減った。いつも折り畳み…

博多区綱場町「やひろ屋」

博多区祇園にあったときに、何度か通っていた店に訪問。近くにつけ麺の「とまと屋」があり、めちゃくちゃ悩んだが初志貫徹。福岡で中華そばといえば、「寿限無」「らぁめん蔵持」「とら食堂」に続いてここが四天王かな。「中華そば栄」も近いうちに足を運ん…

保険としての有料記事

はてなブログで簡単に有料記事を作成できるようになった。これでnoteと類似の運用が可能になった。精神年齢が低いので、新しいおもちゃは早速使わねばと有料記事をいくつか作った。有料化したものとしては2種類あって、1つは別のブログを立ち上げて書いてい…

第一章 エイプリルフール 5

「じゃー、とりあえず部屋いこか」 金髪に促され、棟の入口上部の壁に、緑色のポスターカラーで「C」と殴り書きされた通路へと誘われた。 「そういや名前まだやったな、俺、山田って言うやけど、寮ではおはぎって呼ばれてるからよろしくな。たいした意味はな…

第一章 エイプリルフール 4

私の淡い期待は脆くも崩れ去った。全寮放送を聞いて集まった顔ぶれは、先ほどの回で新入生を捕獲できなかった「はずれくじ」の面々だった。 前回の反省を踏まえたつもりなのか、それぞれの部屋は趣向を変えた一芸を披露してきたが、どれも付け焼き刃の生煮え…

第一章 エイプリルフール 3

今、目の前で起きた一連の出来事をうまく咀嚼できずに呆然としながら列の進むに任せていると、私の入寮説明の番が回ってきた。通された机には小柄で短髪の女性がボロボロのちゃんちゃんこを羽織って肩を丸めて座っていた。そのあからさまな座敷童子スタイル…