un deux droit

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長いものに巻かれる

当社の代表取締役会長様が福岡オフィスの視察にやってきた。
とにかく長く居座ることが目的のような寄生虫のクソ親父で、更には、パワハラ・セクハラのバフ盛り盛りというゴミかつ有害無益のごますり野郎を重用し続けて会社を弱体化させた主犯格。会長取り巻きの無能役員が私の新規事業の拡張をことごとく妨害してくるので、今日は喧嘩をしてくるつもりだった。

しかし、いざ本人を目の前にして会話をし始めると、意外にも意気投合する点が多く、会社批判そっちのけで互いの思い描く会社の構想について熱く語り合ってしまった。こいつ話のわかる奴やん、と途中から心を許してしまったのだ。
平和裡に会合が終わり、丁重に見送ってあと、冷静になって会話の内容を振り消えると、見通しの甘い希望的観測や、言行不一致の部分、都合の悪い部分の目くらましなど、いくつか怪しい点が散見される。しかしその時は会長の話がなんだか合理的に聞こえてうまく丸め込まれてしまった。
腐っても代表取締役ということで、人を抱き込んで意のままに操る技術については卓越したものがあった。悔しいけれど。私は自分の主張を曲げたくないので、これからは彼とはテレビ会議でのみ会話するということにしようと思う。