un deux droit

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他人に推し量れぬ家庭の事情

珍しく2泊3日の出張仕事の打診があり、妻に相談したら素気無く突っぱねられた。どうしても外せない日程だけは融通してくれと懇願し、1泊2日の日程をなんとか確保した。
妻曰く「融通できるなら最初から妥協案を出せ。欲を出すな。もっとも私に迷惑のかからないプランまで努力しろ。どうせフルに希望通り出張できたところであんたの評価と給与は変わらない。それより私の機嫌をとったほうが利益が大きい」と手厳しい追い討ち。仕事を通じた自己実現や組織貢献の意欲は必要最低限に留めるべき、という一貫性ある指針を崩さない。
私が不在にする間の三食は事前に用意する気概を持って交渉に臨んだのに、ルーティーンを調整すること自体を拒まれては打つ手がない。妻と暮らす限り仕事を気持ちよくやり切ることも、周囲の期待に応え切ることも叶わないのだろうなと虚しい気持ちになる。妻一人説得できないのか、と落胆する関係者にペコペコ頭を下げて回っても、使えねーやつと烙印を捺される屈辱。家庭の事情を仕事に持ち込まないのがプロフェッショナルとか平気で言う輩の無理解が恨めしい。人を見る目がなくて悪かったな。