un deux droit

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引き際

3月いっぱいで、お客様向けに発信していたコラム記事執筆の業務が終了することになった。毎月1000文字で約5年。大した分量ではないものの、一応5000人に自分の署名付きで一斉配信されるストレスはそれなりにあったので、最後の原稿を入稿したときに、脱力感が思いのほかあった。もう4月からこの作業がなくなると思うと嬉しさしかない。

私のコラムが終了することをわざわざ社内で告知するのも自意識過剰だなと思って、原稿文末に「〇〇は今号をもって終了いたします。ご愛読いただきありがとうございました」とだけさらっと書くにとどめておいた。文末案でちゃんと読んでいる人などそう多くはなかろうと思っていたら、思いのほか社内から反応があり、一応読者いたのねと驚く。閉店のお知らせをした途端常連の顔をしてやってきて閉店を惜しむ客のようだ。ならもっと普段からフィードバックを送れよ。

ともあれ、何事につけ惜しまれるうちに店じまいをするのが賢明な世渡りだと思う。諸行無常の理に逆らおうするのは見苦しい。