un deux droit

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チャンスを見送り続ける意志の強さ

次期社長から社会人向けの専門講座受講の打診が飛んできた。来期の新規事業立ち上げメンバーとして参加してほしいから、下準備として学んできてほしい。適性的には君に行ってきてほしい。受講料は全部会社持ちとのこと。金額は到底持ち出しでは払う気になれない額。
会社からそんな待遇を受けることはこれまでなかったので、ちょっと嬉しいな、協力しようかなという気持ちがくすぐられた。会社と距離を置いてきたくせに、いざおいしい話を提示されると無碍にできないのが人情というものなのだろうか。
案内された講座のサイトを見ると、3カ月の短期集中コースですべてのコマが平日19時から21時。子育て世代の超絶ホットタイムじゃないすか。チャンスを与えてくれたことには感謝だが、論外。その時間のワンオペを毎度妻に打診して調整してもらい、負担をかけ、前後のケアをぬかりなく行い、小言を全部捌いていくことを考えただけでうんざりする。3か月ずっと気遣いをし、むやみに喧嘩を繰り返す生活が容易に想像できる。期間の途中で「この研修のせいでこんな苦しい思いをする羽目になった」と恨みが募り、学習内容に対する反発心が生まれ、効果も期待されず、その後のプロジェクトもこの不快感をずっと抱えてやり続けるのは、私にとって何の利益もない。
これに飛び乗れる人が昇給昇格していくんだろうな~と思いながら見送る。けれども、自分の幸福感維持のために必要なことは何かを冷静に考えれば、目先のお金でも、プロジェクトを率いることで味わう高揚感でもない。金は妻も稼ぐし、プロジェクトはこれからもある。機が熟すまでしばし雌伏の時は続く。
それにしても、保育園に子ども預けられて時間の融通が利く平日日中に開講してもらえないもんかね。こういうの。日中の有給とるのと家庭内の予定調整するのだと前者の方が数億倍楽なんだけど、まだまだ少数派なのかなぁ。早くすべてのイベントが平日の日中になる日が来てほしい。夜と朝は望むと望まざるとにかかわらず、家庭の時間だ。