un deux droit

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妻はいつでもいつまでも怒っていられる

女性と男性では1日に話す単語の数が決定的に異なるという。

http://bookstand.webdoku.jp/news/2015/06/10/073000.html
リンク先の研究は英語話者を対象にしていると思うので、日本語の単語数で比較したらどういうカウントになるかはわからないが、研究結果としては女性が男性の3倍の単語数になるとのこと。単純に話の長さが3倍だと思えばすごく腑に落ちる。
もちろんこれはいろんな会話を均して3倍ということで、テーマによって濃淡はあるだろう。私の妻は井戸端会議的な中身のない話はしない。男性と同じくらい。妻がこの能力を発動するのはキレた時。優に男性の100倍は長く話せる。
よく女性の話を揶揄するときに言われるような、話のループは彼女には発生しない。

「何故私が怒ったのか」
「それを例えていうとどんな話か」×3パターン
「何故それがここまで怒る程度の話なのか」
「この憤懣を見過ごすとどのような災厄が起こりうるか」×3パターン
「何故私がここまで怒る事柄であることをあなたは予見し回避できないのか」
「その背景にある思想や価値観のルーツは那辺にあるのか」
「その思想や価値観はどのように醸成されたのか」
「何故その思想や価値観を克服できないのか」
「その思想や価値観に拘泥できると人間関係を舐め腐っていられる、人間関係における根本的な認識の誤りがどこにあるのか」
といった展開の話を息継ぐ暇もなく30分〜1時間ほど澱みなく発話し続けられる。その様はまるで般若心経を唱える坊主のようだ。
困り物なのは、どんなタイミングでもお構いなしで般若心経モードに突入することだ。誰か他人がいる時でも、誰かを待たせてる時でも、子どもと楽しく遊んでいる真っ最中でも、気にいらないことがあれば歯止めが効かない。こっちもいやいや人様が見ている前で、とか外聞が気になって般若心経が頭に入ってこない。その気もそぞろな私の態度に妻のお経の長さはさらにエスカレートする悪循環。もういっそのこと成仏したい…