un deux droit

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複業者の実態

そもそもどうやってやるの?労働時間の算出は?体壊さないの?などなど謎の多い複業だが、私の妻が実際に3年以上ダブルワークをしているので、一例にしかならないが実態を書き出してみる。

【本業】
IT系の管理職。年収500万程度。在宅勤務。
部下はいない。納品すべき業務について自分で手を動かすことはほぼなく、複数の外注先の進捗管理と納品時にがっちゃんこするときの手直し。8時間勤務だが正味3時間くらいしかやることがない。仕組化し保守できることそのものにお金を払ってもらっている感じ。顧客からの信頼が厚く、年々発注される量は増えているが、それで自分の給料が爆上がりするわけでもないのであまり嬉しくない。社長は大喜び。正社員という身分の維持費と割り切り、何か月かかけて外注ネットワークを拡張して、正味3時間実働の状態に戻している。

【副業】
フリーの翻訳家。年収200万程度。在宅勤務。ギルドみたいにこの文字数をいくらでやってくれみたいな掲示板サイトがあって、得意な分野の翻訳など割のいいのをつまみ食いしている。ここで言う「割がいい」とは、発注者が想定している作業時間より早く終わらせられる見込みがある、ということ。発注者想定8時間の作業を4時間で終わらせられるなら、本業を休まずに平日にねじ込めるということ。つまり本業の発生している時間内で副業分も稼げるということ。本業に怒られないのかと思われる方もいるだろうが、本業は成果が出ていること自体に価値を認めてもらっているので細かいことは言わない。翻訳者の評判みたいなのが蓄積されてくると発注者から名指しでオファーが来るようになる。当然レートは高い。長期間の翻訳チームの一員みたいになるが、またそのクルーの中の専用掲示板に不定期にオファーがきて、できる余力のある人がやる感じ。全くやらなくても直ちに問題はないが、ずっと断り続けてると仕事振られなくなるので、本業が忙しい時でも関係を繋ぎ留めておくために少量の仕事を無理して引き受けることもある。

【複業の動機】
・お小遣い稼ぎ
・管理職になると現場仕事から離れるので、仕事勘を鈍らせないため
・1兵隊として働く方が仕事そのものは楽しい(稼げないけど)

【わかること】
・複業は、そもそも身体的に拘束される労働(労働集約型)×2を想定していない
昼は工事現場で働き、夜は居酒屋みたいな複業は高確率で体壊します。特定の場にいること自体に価値がある仕事は、効率的に働くことによる作業時間の圧縮ができないので、身体への負担がダイレクトです。なので自分以外の誰かに働いてもらって利ザヤを稼ぐ仕事(妻の本業)か労働時間と成果が比例しない労働(妻の副業)の掛け合わせが現実的な選択肢だろうと思います。

・労働時間のコントロールが労働者側でできないと無理
上のような項目の仕事を複業として選ぼうとするから過労だ労災だなんだという話になりますが、これだけの「時間」働いてくださいという性質の仕事は複業には不向き。この成果をいつまでにできるといくら、という性質の仕事ならば体を壊さない。投資も自分の時間を固定で奪われないという意味において実は似たような性質。

・子どもがいる場合はパートナーの協力が必須
子どもの世話は完全に労働集約型なので相性悪し。パートナーが協力するかシッターさん雇うか。シッターさん雇えるほどの副業ってなんだよとも思うけど。

まぁそんなわけで余程時間単価の高い仕事でもない限りはこんなバランスじゃないでしょうか。そしてそんな仕事とそんな環境とそんな仕事できる人材は数限られているので大半の凡人には無関係かと。