un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

執筆業務をするようになって痛感する営業のしんどさ

今年の4月から顧客向けのメルマガ執筆やオンライン座談会のファシリテーターセミナー講師をやり始めたのだが、それらの仕事が快適すぎて営業が辛い。
どんな形態であれ、全方位的に情報を発散する類の仕事は、書きたいことや言いたいことを適当に言っているだけで商売が成り立つ。発信対象者母数が大きいので、そのうちの1%でも関心を持ち、面白いと思ってくれれば採算が取れるのだ。
けれども営業だとそうは行かない。目の前の人がうんと首を縦に振らなければその先がない。にっちもさっちもいかない。相手がどんだけ嫌なやつだろうと興味が湧かなかろうと、その人に気に入られ、その人の関心に提案をフィットさせないとチャリンと音が鳴らない。営業だけやってるとそれが当たり前のことなんだけど、自分のありのままの無調整の状態で自分に合うお客さんがわざわざ自分を探し当ててくれて、勝手に喜んでもらえるという虫のいい手段を手に入れた今、通常の営業活動では「なんでこんなにわからずやなんだこの人」「勝手な人の話取るなよ」「さっきの話聞いてないだろ」とイライラが募るようになった。
セミナーの評判がピカイチの人ほど営業に連れて行くとポンコツなことが不思議だったのだが、自分がその立場になるとなるほどとよくわかる。思い通りに相手をコントロールできないことに対する耐性がなくなっていくのだ。自分はあの時あんなに喝采を受けたのに、なんで目の前のおっさんはそんな私に靡かない!なんて自分勝手な妄想に陥ってるんだろな。いやはや恐ろしい。
企画が立て込んでてしばらく現場から離れていたけど、リハビリだと思って営業また頑張ろ。