un deux droit

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営業の基本

地元のショッピングモールを妻と歩いていたら、若い女性から急に声をかけられた。

「お久しぶりです!覚えてますか?」

どこかで見たことあるけど誰かはわからない。仕事?プライベート?いずれにせよ明らかにパートナーといる時に声をかける神経はどうなってんだ?やましいことは何にもないのにドキドキしてしまう。早く思い出さないとかえって怪しい。

顔に出さないように必死になって頭を回転させて解答を捻り出した。次女の育休中に通っていた親子教室に通っていた人だった。およそ一年ぶりの再会。私は育休に復帰し、その女性は就職が決まって働いていたようだ。これなら怪しい交友関係でないと安堵し、お久しぶりです、こちらが妻です、と気さくに会話を紡いだ。

こちらが気を許したからか、その女性は名刺を出しながらもう一歩踏み込んできて、

「実はいま〇〇生命に勤めてるんですよ〜それで小さいお子さんのいる家庭にキャンペーンやってまして〜」と勝手に営業を始めた。まるっきり赤の他人とまでは言えないので、間に合ってますと無下に扱うのは心苦しい。しかし興味のない話を長々と聞かされるのも心底辛い。巻き込まれた妻はいよいよたまったもんじゃない。とりあえず資料だけ受け取って「子育て頑張りましょーね」と適当にエールを送りなんとか解放してもらうことに成功した。

自分は普段彼女と同じ営業の立場だけれど、営業をかけられる側に回ることは滅多にない。なので営業という仕事が人の時間を無闇に奪う罪深い職業であることを久々に痛感した。だからせめて商談の時間は徹頭徹尾顧客本位で、自分の進める商品やサービスは必ず相手のためになると確信を持てるものだけ、ということを肝に銘じた。おっさんは若くて可愛いだけでは仕事はいただけないのだ。