四月から次女の保育園入所が決まった。
これで、人生二度目の育休というオツトメを無事終え、晴れてシャバの生活に戻ることができる。
長かった。
一日に数時間、身体の自由を手にすることができる。この当たり前がなんと幸せなことだったか。
子育てを育役と呼びたいと前に書いたが、その思いは今も変わらない。
懲役ほど社会から断絶されるわけでもなく、兵役ほど肉体的苦痛と危険にさらされるわけではないが、自分のコミュニティから一定期間隔離され、強制的に自分の行動が規定され、最低限の身体的自由すら制限される点は変わらない。
規則正しい生活習慣、欲求を我慢する力、苦痛や騒音を耐える精神力、少しだけ崩壊する自我、と得られるものもおおよそ同じだ。
その経験がその後の人生に活きることも正直多いとは思えない。育児を経験して仕事の効率が良くなることもない。もともとよかった効率を育児に活かせただけだ。もしかしたらちょっとだけ他人に優しくなるかもしれない。
とにかく、慣らし保育が終わる5月ごろから、磨耗したママさんが多数社会復帰をすると思うので、一言「オツトメご苦労様でした」と労ってやって、あとは普通に扱ってあげてください。余計な配慮なく普通に扱われることが一番喉から手が出るほどほしいものだから。