un deux droit

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邪悪な経営者の退治方法

昨日は職場の同僚数名から、それぞれ別のタイミングで経営陣の愚痴を聞いた。営業ノルマに根拠がなく理不尽だ。一人に課せられる役割が多すぎて全てが中途半端になる。それゆえに評価もされない。会社から気まぐれで降りてくる施策に振り回される。経営陣の肝煎で進めている事業はお客さんに何のメリットもないのに無理やり売り込まされる。合理的理由がないのに在宅日数が過度に制限されている。その割にオフィスは人数分執務スペースがなく業務遂行に差し障る。部署のメンバーで考えたキャンペーンがリリース直前になって取締役に混ぜっ返されて一から考え直す羽目になっている。現場の要望に一向に聞く耳を持とうとしない。などなど。集団心理でそうだそうだとエスカレートしたならまだしも、個別のヒアリングでここまで憤りを吐露されるのならばよほどのことなのだと思う。

一言でまとめてしまえば、「経営陣から苦痛を受けている」ということになる。なぜ彼らは自ら雇った従業員を痛めつけることに嗜癖するのだろうか。従業員が摩耗したらお客さんに良いサービスを提供できなくなり、巡り巡って自分たちの存立基盤を揺るがすことになるというのに、どうしても攻撃や妨害を我慢できない。

おそらく彼らは、私たち従業員に賃金を払うことが嫌で嫌で仕方がなく、支払うたびに身悶えするほどの苦痛を感じているのだろう。だからその代償行為として必要もない苦痛を従業員に浴びせているのだ。俺たちがこんなに身を切られる思いをして賃金を支払ってやっているのに、楽しそうに仕事をして、思い通りにアイディアが形になって、成長を実感して、お客さんから評価を得て、自信と誇りなんぞを持たれてしまっては、どうにも自分が損した気がしてならない。だからわざわざ仕事をややこしくして、負担を多くして、ちっとも思った通りにことが進まなくて、無意味なことばかりをやらせてお客さんからクレームを受けて、自尊心が傷つくように仕向けてしまう。従業員の顔が苦痛に歪むのを見て、嗚呼これで俺たちが払った賃金の元を取ったと胸を撫で下ろすのだ。

本当にどうしようもないし、どうでもいいんだけれど、お客さんから稼いできているのは従業員で、お前らは何の価値も生んでないから、お前らが支払ってる気になってる賃金はそもそもお前らの金じゃないからな。そこがまず思いっきり履き違えている。

こういう邪悪な人間を追い払うには痛い目を見せるしかない。私に絡んで嫌がらせをすると、帰って自分が余計な傷を負う、ということを学習させるのだ。例えば営業先に連れて行って顧客から集中砲火を浴びせてもらって面子を失わせたり、資料を作らせて自らの言語能力の低さを露呈させたり、といったことだ。自分が従業員に仕掛けた罠に自らが引っ掛かるようにうまく誘導すればよい。根本的な解決にはならないが、私の心は穏やかだ。