un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

言論封鎖を覆せ

私が編集長をしている広報誌にて、私の書いた原稿に社長からNGが出た。内容が気に食わないらしい。社長の価値観に沿うものしか発行できないのだとしたら、編集長とは何の責任と権限を保有しているのだろうか。自分では書けないくせに一丁前に人の書いたものに文句だけつけ、発行の可否判断権限だけは握り続ける。なんて専横的なのだろう。社長の意に沿うものを、社長の代わりに書くのならゴーストライターじゃないか。そんなものを求められているなら私はもうこの仕事は続けられないなと思った。

家では相変わらず何か自分の考えめいたものを発話すると、妻には伝わらないし、不愉快だと詰られる。もっと分かりやすい言い方を、とか、構成が悪いとか、いろいろ言われているが、結局のところ私は妻の終わらない独り言に対する相槌マシーンの役割しか期待されていないのだ。マシーンに徹している限り妻はご機嫌だ。

自分の社会はそれくらいなので、社会全体からお前はお前の考えを持つな、言うな、と言われている気持ちになる。誰からも自分の考えを求められていないような気持ちになるのはとてもしんどい。

今の自分の実力では、読む者の心を震わせ、神聖にして侵すべからずと容易に手を加えようと思わない物を書けていないし、一言も聞き漏らすまいと思わせるだけの事を言えていないのだろう。さらなる研鑽を重ねたい。