un deux droit

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妻と話の噛み合わないやるせなさ

topisyu.hatenablog.com

上記記事を読んで。これからの子育て環境について少し懸念。
我が家ではニュースを見ない。新聞も取っていない。妻は、反知性主義というのは言い過ぎかもしれないが、世間の出来事について意見することを鼻持ちならない態度として嫌悪しているのだ。
おそらく私がそこそこの大学を出ていながら特に高い給料を稼ぐことがなく、クイズ番組に超速で回答するくらいしか使い道がない学力に価値を感じてないのだと思う。「受験勉強頑張ったところでお父さんくらいにしかならない」が口癖である。
妻は自分自身が幼少期にピアノ、水泳、学習塾と習い事をよくやり、英語を覚えて留学し、安定した稼ぎを得ている現状を肯定しており、娘たちにも同じ経験をさせておけば万事オッケーと考えている。逆に言うと自分が軽んじてきて支障のなかった分野について、その価値を顧みることがない。
妻は私が妻の知らない話題や用語や言い回しを口にすると、「インテリぶってる」とすぐに不機嫌になる。この家では妻が知っていることは常識で、妻の知らないことはトリビアルな事柄と処理される。自然、私が発端で発話する機会は日に日に減り、今ではただの相槌マシーンとして毎日を過ごしている。子どもたちの知的刺激が外部からなされたときにいつでも応答できるよう準備体操は怠っていないが、そのトリガーがあまりに不足してやしないかと心配である。妻の育成方針ではなるほど何かしらの才は育つかもしれない。けれども、その才をどう活かすのか、ということについての見識は深まらないのではないか。才がないことよりも、道徳心なく才を持つ方がはるかに有害である。
とりあえず子ども新聞からスタートして妻が読んだらいいと思う。個人的には毎日小学生新聞がいいけれど、妻の好みからすれば読売だろうなぁ。きっと読売新聞と大阪府の包括連携協定のニュースなんか知らないだろうし、知っても何が問題なのとか言われちゃうのだろう。哀しい。