un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

外来種に食い散らかされて

今週は、営業からオーダーがあって、研修シナリオを一本書き上げた。営業はその内容が気に入ったらしく、ほかの営業にもパワポを拡散してくれて、皆好き勝手にスライドの手を加えて提案書の素材にしてくれている。鯉の池に食パンを千切って散布するときの愉しさが、自分の仕事の原動力だなと思う。

会社ではそれなりに面白がって取り扱ってもらえる私だが、家に帰るとさっぱりだ。妻から非常識、封建的、前時代的、発達障害と小言のメドレーを毎日聞かされている。毎日私をこき下ろす話題を集中して選択しているのはどうして?と興味本位で聞くと、私が面白い話題を提供しないからだそうだ。私が言いたいこと、話したいテーマ、興味のある対象についてもっと開示すればそのテーマでもっと明るい話ができる。でもそれが全くわからない。でも沈黙は耐えられない。となると他人でもそうだけど、家族や出身の話をふるしかない。そうなるとこき下ろすネタしかない。そういう構図なのだ、とのこと。

妻の言う理屈はたしかにそうだなと納得する。問題は、妻に自分を理解してもらおうという気力が湧かないことなのだ。自分がなんの本を読んでてどんなドラマにハマってて何に悩み何を求めているのか、分かち合う気に全くならない。知ったところでどうせ評価して査定して制限されていくのだ。単純に知りたいだけなら構わないけれど、自分が価値と思わないことが目につくと全部排除したくなるのが妻の性。知られたら最後、自分がそれに関心を持つことをとても愚かしいことだと思うように、入念に根絶やしにしてくる。そうやって人のことを無菌状態に追い込んでおいて、なんかおもろいネタ無いんかつまらんやっちゃな、はないでしょう。

外来の魚や植物は別に自分が有害だと認識して、悪意を持って原生種を駆逐しているわけではない。頭ではわかっている。でも妻は、ただただ暴力的に強い。共生できない自分の繊細さを情けなく思う。