un deux droit

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権力者にペンで刃向かう

この前書いた原稿が会社のオウンドメディアに掲載された。内容は、顧客に向けた問題提起のような形を取りながら、実は自社の経営批判という仕掛けにしている。社内の人間が読んだら明らかに社長の経営哲学の稚拙さをディスってる文章だが、会社の内紛を知らない他人から見れば全くそんな裏事情が読み取れないよう文言に細心の注意を払ったから、文句が出ても「それはあなたが勝手に社内のことと結びつけて読むからそう読めただけのことで、社外の人に向けて書いた私にその意図はない。あなたがそう解釈したということは、あなたの本音がそこにあるということではないか?」と返す刀を用意して批判を封じる算段はつけていた。
案の定社長がキレて文句をつけてきた。俺のやり方が気に食わないって言ってるのか、と。これを文句だと思うということはあなたが自分のやり方に懸念や問題点の自覚があるからだ、という論法で自滅に追い込み黙らせた。

一般社員は私がリスクを負って経営風刺を打ったことで溜飲を下げてくれたら良いのだが、今のところ皆静観を決め込んでいる。内容に共感できないのか、トリックを読解する能力がないのか、社長の報復に巻き込まれることが恐ろしいのか、単に興味がないのか。一体どれなのだろう。明日は平日だから皆目を通すだろう。反応が今から楽しみ。