un deux droit

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内弁慶を発揮できるくらいに、所帯は小さく

昨日は久々に、会社の同僚と痴話喧嘩。入社同期だが取締役をやっている男に対して、電話で30分ほど説教をした。駅のホームで携帯相手にひたすら罵声を浴びせているやばいやつになっていた。

口論の議題は、私が長をやっている事業部で、明後日実施する予定の企画について。その同僚が「俺は聞いてない」とか、「企画会議になぜ呼ばれていないのか」などと言ってきたのだ。

確かに、私の事業部は、さらにその上の部門に紐づいていて、同僚の男はそこの部門統括の役割に就いている。だからといって、自分の管轄する事業部の企画のいちいちについて、これでいいですかなんていちいちお伺いを立てるなんてことはしない。自分が最終決裁で実行することなんてざらにある。お前ができるのは任命と解任だけで、具体的な運営についてはつべこべ言う立場にないんだ。中身に介入したかったらお前の方から頭を下げて会議に混ざってこい。こっちからテメーに用はない。そんな趣旨のことを一方的に吐き捨てた。

もっと大きな企業であったら、会社役員というのは身分的に偉くて、自分の手を煩わせなくても周囲が勝手に配慮・忖度して、自らが希望する情報が入ってきて、判断に口を挟めるのかもしれない。権限は俺、責任は現場、みたいなことだ。でも100人程度の小さな会社であれば、能力や身分の差なんて誤差の範囲だ。役職だけで自動的に丁重に扱われて敬われたいなんて虫のいい話はない。不断の努力で人間関係を築いて、この人のために頑張りたい、と惚れさせる努力がなければ自分の思い通りに人が動くことなんかない。逆に言えばその努力を惜しまないで、努力の方向性が合っていれば、黙っていても勝手にいろんな人が協力してくれる。まあこれは大手であろうとなかろうと同じかもしれないが。

自分が高収入の可能性を諦めてうだつの上がらない中小企業でくすぶっているのは、自分の思ったとおりに物事を動かしたいからだ。たくさんの人の判断を仰いで、理解を求めて、という手間が惜しい。自分がこう、と思ったままの形で、できるだけ早く実現させたい。そのためには間に挟まる障害の数は少ないほうが良い。あとは中小企業のほうが人材のレベルは低いので、私程度の能力でも口で言い負かせることができる。大概のことは、私のアイディアのほうが理屈が通っていて、よく考えられているからだ。だから自分の思ったことが叶いやすい。

捨てても惜しくない給与と地位のおかげで、躊躇なく主張をできるこの環境がとっても居心地が良い。その居心地を生半可な気持ちで妨害してくるやつには容赦しない。相手が序列的に上でも関係ない。