un deux droit

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一年分の成果を一日で生み出す

昨日は久々に緊張するセミナーをやってきた。自分が進める新規事業を下敷きにして、当社が首を突っ込んでいる業界の今後の展望を問う4時間の長丁場、公開形式の講座で様々な企業から40名強の参加があった。名簿を見るとビッグネームの企業揃いで見のすくむ思い。自分はほとんど就活してないけれど、仮に真面目に就活してたとてどこにも雇ってもらえなそうな会社に勤める強者たちが、こぞって自分の話を聞きに馳せ参じてくれるというのはなかなか滑稽な構図である。当社で定期的に開催する公開講座の中でも参加者のグレードが異様に高かったので社長の方がビビっていた。業界に通ずる社長のネームバリューでも到底呼べないピカピカの顧客リスト。告知した企画内容がよほど時世に適合していたと見える。コネも権力もない平社員でも構想だけで人を動かせる。むしろ構想なしにはいくらコネと権力があっても人を動かせない時代に突入したのだとも言える。良き時代になった。

肝心のセミナーは参加者の意欲や問題意識が鋭く白熱の質疑応答とグループワークで大成功。その後の任意参加の懇親会も多くの方に残ってもらえ、いろんな人と名刺交換出来たし、お客さん同士でも勝手に繋がって方々で新たなつながりが生まれていた。肝心の新規事業への問い合わせも新規で数件あり、ビジネス的にも成果を残した。参加者アンケートの評価点も高く、また自由コメントに当社へ期待することがびっしり記載されており、これまたビジネスの種がわんさか、といったところ。もう自分の役割は果たしたので後は各々の担当営業が頑張って栽培収穫してもらいたい。

部不相応な大役を果たしてすっかり精神が参ってしまい、翌日の今日も抜け殻状態。仕事はほとんど手につかないで、アンケートを何度も読み返しては、にやにやするの繰り返し。あれだけ熱中していたボードゲームアリーナも全然開ける気になれない。無理やりに1ゲームプレイしてみたけれどくそみそにやられた。自分はゲーム自体が好きなわけでも強いわけでもなく、逃避したい現実の嫌さ加減に比例して一過性のブーストが発動するだけみたい。自分で自分を追い込むような事態を招きこんでおいて全力で逃げるというマッチポンプ。とりあえず明日は廃人から脱したい。