先週より、とある国家資格の試験勉強を始めた。
今手掛けている事業に密接にかかわるというか、サービスそのものとも言ってもよい資格だ。
いままではその資格保有者をかき集めて顧客に斡旋するという、いわば仲介業者のような立場で仕事をやってきたのだが、不意に自分自身がそのサービス提供の現場に飛び込んでみたくなったのだ。
このまま今の仕事を続けていても出世の道はないし、もう人生も折り返したと思ったら、損得勘定抜きに好きなことをやろう、やってみたいなと思ったことは巧拙気にせず何でもやってみようという気持ちになった。前向きなヤケクソ。
試験に落ちたら恥ずかしいとか、資格取ったのに実力が伴ってなかったら恥ずかしいとか、そういう恐怖はあまりなくなった。もとより十分恥ずかしい存在である。一つ二つ恥ずべき要素が増えたとて大差ないのだ。
この資格の受験者の大半は大原みたいなところでやっている資格取得のための講座を受講してから受験に挑むのだが、私は独学で臨むことにした。資金と、平日夜間や土日に割ける時間のどちらも私にはないのだ。大学受験の時も予備校や塾に通わず教科書や問題集だけで乗り切ったのだ。独学の素養はあるはずだ。
早速テキストを買ってきてページをめくる。久々の勉強はなかなかしんどい。筆記試験と実技試験の2つがあるのだが、実技の方も相当量の予備知識がないと歯が立たない。
勉強を始める前に調べたのだが、この資格の合格率は約7割だそうだ。その数字だけ見たときは簡単な資格なんだなと思ったが、いざ蓋を開けてみると、まあまあ難しい。これは受けた人の7割が合格したという単純な話ではなくて、そもそも受験まですら辿り着かない人が多数存在しているということなんじゃなかろうか。試験まで生き残って勉強をし続けた猛者のなかで7割の合格率、と考えると、あながち高い合格率ではない。カウントされてない大量の離脱者を含めて計算すれば、資格を取ろうと志した人間のうち、2割程度しか実際に資格を得ることはできないのだと思う。
ちなみに、合格定員が決まっているわけではなく、基準を満たした受験者が全員合格する試験。戦う相手は自分だけ。己との孤独な戦いはいつものことだな。