un deux droit

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賢い大量消費より泥臭い少量生産を

昨日は久々に新規事業一件受注。小規模の顧客で、売り上げにして30万程度。サラリーマンなので、上がりは全部会社。成功報酬があるわけでもない。それであっても自分が考えたサービスに価値を感じてくれる顧客が現にいて、価値を感じ、お金を投じてくれるということ自体が密やかな生きがいになっている。自分が考え行動しなければこの世に生まれなかった営みが芽吹いている。その喜びは子どもを産み育てる感覚に近い。

そんな折、陸マイラーを続けている大学同期と飲みに行くことになった。
↓こいつ
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仕事上で助けてもらうこともあり、人間的にはいいやつで優秀、刺激を受けることも多いのでこうやって付き合いを続けているが、やっぱり根本の人生観が合わないなぁと感じる一献となった。

彼は3年のうちにポイ活にハマっており、買いもしない投資セミナーに参加しまくり、使いもしないクレカを契約しまくって小銭稼ぎを楽しんでいた。夫婦揃ってやっているので2倍稼げるとホクホク顔。NISAやらなんやらを足し合わせると、1000万〜2000万の資産がある感じ。普段はマイルを使いまくってプチ贅沢を繰り返していながら、資産も溜まっていく。凡人の勝者。そんな感じで楽しそうにしていた。

彼の生き方もライフハックの一種なんだろうと思うけれど、彼の話をいくら聞いてもなぜか虚しさしか感じない。預金残高を見せてもらっても、あぁ、頑張ってるね、って感じで、ただの数字の羅列に見える。結局金使ってやれることをやっているだけ。たくさん消費しているだけ。宝くじ当たった人がやる行動と同じ。才能も努力もいらない。結局は消費行動に過ぎない。自分達だけが幸せを享受する閉じた行動なのだ。そいつの子どもも沢山の消費行動を経験できているわけだけど、その源泉がポイント集めの結果だとわかったら嬉しいかな。子どもにもその生活規範を伝授するのかな。

自分はちっぽけでも生み出すことにチャレンジし続けた人間としての姿を子どもに見せたいし、それを喜びと思う子どもに育てたいな。

消費はお金が尽きた時点で終わりだから、お金が尽きないようにする知恵と工夫が必要で、その獲得のために能力と時間の大半が奪われてしまう。それはあまり幸せではないと私は思う。それならば何かを生み出せるための知恵と工夫を編み出すために、能力と時間の大半を使いたい。