un deux droit

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金足農業に託す思い

今週は育児休業自体を休業している。

夏の甲子園高校野球から目が離せないのだ。

ギリギリのところで勝ちを拾い続け、ついに決勝までたどり着いてしまった金足農業。決勝の相手はラスボス感半端ない大阪桐蔭。ここまで、エースの吉田君を主人公にした漫画としか思えない展開を見せている。


金足農業の魅力は二つある。

一つは1998年の横浜・松坂を彷彿とさせる、怪腕吉田君の力投。もう一つは2004年の駒大苫小牧を彷彿とさせる、甲子園の経験値を栄養とするチームの急速な仕上がりだ。おそらく金足農業が初戦で大阪桐蔭と当たっていたらほぼ間違いなく負けていただろう。それが最後の最後まで当たらないことで、ひょっとするとひょっとするかもしれないところまでレベルが追いついて来ているように感じる。とんでもない伸び代だ。


大阪桐蔭は、おそらくどこのチームとやっても10回やれば9回は勝てるようなチームだ。それぐらいの水準まで仕上げて来ている。タレントも豊富でどんなタイプのチームにも対応できる層の厚さがあって、はっきり行って盤石な横綱相撲だ。でも金足農業はその10回のうちの1回の金星を1発目に呼び込める、不思議な魔力を備えているように感じる。この魔力ばっかりは実力とも運とも言い切れない、甲子園に愛されているとしか思えないパワーだ。

これは思いつきの憶測に過ぎないが。きっと高校野球を愛する大半の凡人は、努力が才能を一瞬でも凌駕するところを見たいのだと思う。日本に生まれ育って来た凡人はエリートというか天賦の才能を心の奥底では憎んでいる。どうせ勝っても負けてもあいつらには華々しい人生が待っている。そんな鼻持ちならない奴らに一度だけでいいから痛い目を見せてやりたい。そんな各々の私怨を勝手に投影して我々は常に弱者を応援し続けている。…流石にそんなひん曲がった楽しみ方をしているのは自分だけかもしれない。とにかく私は金足農業を熱烈に応援しています。