un deux droit

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世界99の住人になりたい

今ひとつ仕事に身が入らない。子どもが夏休みということもあるが、明日、先日の人身事故の謝罪に伺うのが憂鬱というのが最も大きい。豆腐メンタルなので、どんな嫌味言われるかとか、見舞金安すぎるやろとかえって火に油を注ぎやしないかとか、雑念が次々と浮かんで、頭から離れない。

事故から今日までの間に世界99を読み始め、読了した。
村田沙耶香は人間の気色悪いところ、弱くて醜いところをほじくり返して煎じ詰めるのが本当にお上手。そしてその穢れに冒されて、今回も主人公が毀されていった。バッドエンドなことだけは最初の章で分かりきっているのに、最後まで面白く読めるのが不思議。少しずつではあるが、着実に、脇目も振らず、ノンストップで人間を辞めていく。読後感は何の爽快さもない。一雨来そうな曇り空。こんなのを読んで何が楽しいのかわからないが、ついつい手を取ってしまうのだよな。上巻だけでも満足感あり。