un deux droit

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夫婦喧嘩の後遺症

会社の先輩を仕事で福岡に呼んだので、一緒にランチ。お互い年を取ったのもあるのかもだけれど、大して会話が盛り上がることもなくタイムアップ。昔はよく新宿で、馬鹿なノリで飲み明かしたものなのだが、実はそんなに心許していたわけでもなく、私が鈍感で、勝手に気が合うと思い込んでいただけなのかもしれない。

毎日のように妻から自分の会話へのダメ出しを受け、発音を訂正され、応対に落胆される経験を重ねていると、他の人と話していても「あれ、今ちゃんと聞こえてたかな」「失礼なこと言ってないかな」「退屈だと思われてないかな」という不安が頭をよぎるようになった。そんな雑音が四六時中脳内を飛び交っているせいで、会話に集中できないし、会話が楽しくない。

冷静に客観的に考えて、私と同じ時間・空間にいて苦痛を感じるような人は、私からのランチの誘い自体に何かと言い訳を考えて断るはずなので、誘いに乗ってきている時点で悪い感情があるわけではないはずだ。ただの自意識過剰だ。でもその不安に定期的に襲われることから逃れられない。

そういうギクシャクした会話を続けていると、本当に他人から一緒にいるのが億劫だと思われてしまう日が来るだろう。予言の自己成就。ああいやだ。大概の人は、自分と一緒にいるのは楽しいはずだ、というナチュラルな自己肯定感を思い出したい。