un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

収入額よりコスパ

せっかく東京に来たので、会社を辞めた元同僚と飲んできた。

2個上の先輩は外資系コンサルに転職して年収2000万、個人事業主として独立した5個下の後輩は年商1000万。年収500万で低空飛行している自分とはもう取り返しのつかない差が開いてしまった。それでも私を遠ざけず、昔のノリで誘えば気安く応じてくれて、愉しい時間を過ごせることは本当にありがたいと思う。多分だけど、私が彼らの年収に心の底から憧れを抱いてなくて、そういう屈託の無さが彼らからすれば付き合いやすい要因なんだと思う。人の年収は私にとって徹頭徹尾他人事だ。私がなにかあがいたところで、取って代われるものでもない。むしろ、そういうグレードやステータスと無縁の、金銭的メリットがないところで、高給取りの人間が時間を作ってくれる価値を感じてくれる自分を誇らしく思う。できればこのつながりが生涯続けばいいな。そのために、自分は彼らの知的好奇心をくすぐり続ける存在でありたいと思う。

彼らと話していると、たとえ彼らと立場を変えられたとして、その仕事自体には心惹かれないし、こなすことも出来ないなという実感がある。めちゃレベル高い仕事をして1000万オーバーが、ほとんど働かないで500万なら、やっぱ今の500万のコスパが高い。適当にサボって好きなカラオケに行ったり、のんびり本を読んだりしていても誰も咎めに来ない環境は最高。そしてその時間で蓄えたインプットが数少ない業務に活かされて、またこの美味しい労働条件の温存に寄与してくれる。趣味と実益が重なっている。もちろんそれが重なった結果、1000万もらえるならそれに越したことはないけれど、そこまで求めるのは相当豪運でないと難しい。望まぬ仕事で高収入を得ている人よりは幸せな生活をしているという確証をもとに、明日も胸を張って生きていくよ。


深夜の浜松町。初めてちゃんと見た東京タワーは美しかった。


大門ってこのことなのね。




今週のお題「一生モノ」