un deux droit

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うどん屋は手水舎の如し

今日は御茶ノ水で仕事。同行者に湯島聖堂があるよ、と言われたので立ち寄ってみる。

孔子でけぇよ。

ここで江戸時代のお偉方が儒教的価値観をせっせと蓄えていったのか、と斜に構えて眺める。


楷書体の「楷」とはこの木のことだそうだ。江戸時代までは日本になかったこの木の苗を、わざわざ孔子廟から持ってきたらしい。これ知ってたら、男の子生まれたときに楷くんとか名付けたくなるやつ。

美味しそうな柑橘系のナニカ。

聖橋。何か由緒でもあるのかなと思ったが特になかった。

この界隈は東京特有のゴミゴミした感じがなく、空が広く感じた。大学も多く、この辺りのキャンパスライフは味があって楽しそう。

同行者に連れてってもらった古ちどり屋。有名な店とのことだが、いたって普通の親子丼。満足したが、有り難がるほどでもないかなという感じ。


用事が済んだのでさっさと福岡に帰ると、腹が減っているわけでもないのに、無性にうどんが食べたくなる。空港の因幡うどんに入り、福岡の出汁で東京の食べ物に染まった口を濯ぐ。うどん屋を手水舎、東京を穢れ物の扱い。

どうでもいいけど、手水舎って人によって読み方まちまちだよね。わたしは「ちょうずや」派だけど妻から気取りやがってと言われるので家族の中では「手洗い場」という言い方に直されました。妻は反知性主義者。


地下鉄を降りて地上に上がると、空の広さは東京と段違いだった。ごめんただの錯覚。福岡が良いにきまってる。
思わず大きく息を吸う。どうやら緊張と警戒と興奮で、ずっと呼吸が浅かったみたいだ。
東京に滞在できるのは2日が限界。それ以上は脳が酸欠になって思考回路が死んでしまうよ。