un deux droit

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冨樫義博展に行ってきた

冨樫義博展が福岡で開催しているらしいことを聞きつけて、美術館にも博物館にも縁のない私ではあったが、辛抱たまらず足を運んできた。

福岡市博物館に到着。
これは、、、試しの門…!!!(違う
ゾルディック家に潜入です
かっけぇぇ!!!煽るねぇ

中は写真撮影不可だが、その必要はなかった。そこには写真で伝わるものなどなかった。展示されていたのは、おびただしい数の原画。幽☆遊☆白書、HUNTER×HUNTERの名シーンを、本物の原稿で見ることができ、その迫力と、描き込みの詳細さに興奮し、ニヤニヤが止まらない。ここ手描きなの??ここの表現、修正液でやってんの??と驚かされてばかりだった。純粋に絵画として見ごたえ抜群だった。これは連載も度々止まるし、腰をやってしまうわけだと納得。

絵コンテと原画を比較できる展示もあり、絵コンテがどこにでもあるCampusのノートに殴り書きされているのとかもいちいちエモかった。一筆書きくらい雑に描かれていても桑原だと視認できるのだから、プロは最小限の線でキャラクターの特徴を表現し、描きわけられるのだなと感嘆する。それか桑原が詳細を書き込む必要がないほど単純な作りか。

展示も見事だけど、観賞しにきている人たちの纏うオーラがやっぱり一般の人と少しだけ違っていて、ああ、冨樫信者はこういうヴィジュアルになっていくのだなと納得する。露骨にコスプレしている人もいたし、「オレでなきゃ見逃しちゃうね」と言いたくなるマニアックなキャラのオマージュを身に着けているものもいた。ハンター試験1次予選くらいの雰囲気。試験番号バッジつけてる人も何人かいたし。その意味においては鑑賞者も含めて冨樫義博の作品だし、展示物の一つだった。鑑賞者がボソボソとつぶやく会話の中身や、同行者へのツッコミなどの要所要所に、作中のセリフや設定に被せたウイットが混入している。ここにいるいる人全員と友だちになりたい衝動に駆られた。

1月までやってるみたいなので、近隣の方はぜひぜひ。