un deux droit

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飼い猫は電流棒の悪夢を知るか

猫を飼い始めて1週間が経った。

環境の変化を嫌ってご飯を食べないのではとか、急に寒くなったので風邪を引くのではないかとか、所構わず糞尿を垂れ流すのではないかとか、様々な不安を抱えていたが全て杞憂だった。ブリーダーさんのもとでしっかりと躾をされていて不自由を感じることはなかった。

娘たちも、猫を溺愛し世話を焼いているものの、それまでの勉学や別の遊びの習慣がすべてそっちのけになるほどではなく、日常が破壊されない程度に新しい家族との生活を楽しんでいる。

一番影響を受けているのはいつも通り妻で、もうある程度用具は揃ったのに、あれも買うかこれも買おうかと制限なく猫グッズが増えている。その出費も馬鹿にならないが、それよりもあれこれ気を揉んでストレスを溜め込んでいて、それが定期的に私に向かって暴発するのが大迷惑。

話を聞いていたら相槌だけかと言うし、意見を言ったら私の気持ちはどこへ行ったと言う。とにかく辛抱強く、付かず離れず、結論を急がず先延ばしせず、妻の気分の良い頃合いまで話に付き合い切る技術がいる。そのプレイはまるで電流イライラ棒のようだが、クリアしても100万円はもらえないし、往々にしてゴールが閉じられて袋小路になっているし、何より例えが古い。