un deux droit

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定言命法に則って生きてたら人間関係は破綻する

妻から「あなたには思いやりを感じない」と吐き捨てられた。

なんのことやら、と黙って聞いていると、私には相手に気に入られたいという下心や、相手に喜んでもらいたいという打算が全く感じないのだそうだ。私は食事を作るべきだから作る。不倫をするべきでないからしない。などなど。

妻曰く、「食事つくんのメンドクセー」が普通の態度であり、「でもそれ以上にみんなに喜んでもらいたいから鞭打って頑張るぞ」と作るもんなのだそうだ。どんなに忙しくとも、喧嘩して険悪になった相手に対してだろうとも、体調が悪くとも、疲れていても、心が病んでいても、食事を淡々と作る私が気持ち悪いのだとか。

コンスタントにパフォーマンスを叩き出し続けると、思いやりだと受け取りにくくなる、というのはなんとも皮肉な話である。まぁたしかに私の日常生活はカントの定言命法的かもしれない。しかしカント哲学を実践できていると他人から認知されているということは私にとって誇らしいことだ。そこまで自己統制できている私も、それからカント自身も、友達少なかったんだろうな。