un deux droit

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倦怠との戦い

新規事業を始めて1年と2ヶ月が経過した。新規事業を軌道に乗せ、会社の屋台骨となるまで育て上げるにあたって、障壁となるものはないだろうかと常日頃警戒しながら過ごした。その障壁は顧客のニーズとのミスマッチだったり、社内政治に足をすくわれることだったりするのだろうと踏んで、周到に不穏の芽を摘んできた。そして本日の私が最も困難な障壁と感じていて、かつ盲点だったために対策を怠っていたもの。それは、私自身の「飽き」だった。

私の始めた事業が収益として安定するまではまだまだ先が長い段階にある。けれども、想定される懸念と対応についてはだいたい出尽くした印象がある。あとはある程度の規模になるまで同じ作業の繰り返し。雪だるまのサイズになるまでひたすら雪玉を押し続ける労務となっている。必要な資料や商材はだいたい作り込んだので、あとは営業の裁量でいくらでもアレンジできる。そして実際アレンジが始まっている。私の把握できる範疇を超えたプロジェクトまで育てた営業もいる。もう私はこの案件のオーナーではない。親の役割は終わった。あとは子どもが立派に育とうがグレようが「成人」した本人のみぞ知るところ。そんな心境になっている。

そもそも会社に飽きて始めた事業なわけで、本業自体に魅力を感じていない。そんな老朽化した建物に、間にあわせのリフォームを施したところで、もう立地にも間取りにも飽きているのだ。結局のところ、引っ越しを考えるしかないのかもしれない。