un deux droit

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妻の狼藉を、夫は何処まで許容する?

komachi.yomiuri.co.jp
この発言小町のコメント欄を読んで癒されている。

妻が絶賛排卵期中で、些細な雑談の行き違いや捉え違いレベルで火が付いたように怒り狂う。もうこんな日が4日連続で続き、さすがに自分も限界が来て、つい口答えしてしまった。排卵期なのをあなたもわかっているはずで、だからこの行き違いと怒りの分量のアンバランスは客観的に受け入れられないレベルであり、あなたの言い分や受け止めがすべて正しく、私の言い分や受け止めがすべて間違っていると延々と言われ、人格や育ちやルーツの中傷を浴び続け、出口のない悪口のスパイラルに巻き込まれ、「私の生理現象のおかげで子どもを授かるという恩恵を受けた夫として、私の言い分を全て受け止めるのは当然の責務」と考えるあなたの
強固な自己正当化はもうたくさんだ。そう思わず口走った。すると家の中のありったけのものを投げつけてきて、殴る蹴る、しまいには荷物まとめて出て行けと言われる始末。「確かにあなたの言い分にも一理あるかもしれない。」ただその一言を、結婚してから8年間一度もいただけていない。そんな日常をすごして自己肯定感が毀損され、自己効力感が失われた私を、一方では男らしくないとか甲斐性ないとか思いやりないとか罵倒するなんて、鬼以外の何物でもない。

鬼と化した妻曰く、私は家事も献身的、育児も意欲的、仕事も家庭に影響させていない、ただ私への思いやりだけがない。そこだけだむしろ大事で後はどうでもいいのだそうだ。なぜ家事・育児・仕事のセーブが思いやりにカウントされないのかは永遠の謎。一つ一つ丁寧に妻の認識のゆがみを指摘しても、分が悪くなると大声で威嚇、その理詰めが思いやりのない行為だ、と言い出す始末。どこかの国の女性大臣の見苦しい答弁とオーバーラップする。おかしくない?って指摘する行為自体が「思いやりのない」行為になってしまうのならば独裁者とイエスマンの関係。綱は普段私に「対等な共同経営者であれ」ということを言っているが、そうだと言うなら、非を認めるときは潔く認めるべきでは?そして悪かったと言えない理由をホルモンバランスのせいにするのは経営者として失格では?

妻が体調不良で家事育児から定期的に離脱するのはすでに織り込み済み。そこに悪平等を持ち込むつもりは端からない。ただ「言いがかり」や「八つ当たり」の甘受まで当然の責務だと言われると、さすがに甘えが過ぎないか。そこまで思いやりの範疇にされることに、どうしても納得がいかない。冒頭の発言小町のコメ欄にもあるけど、「男性ホルモンの分泌が活発で、お前のことつい殴っちゃったけど、ホルモンのせいだからごめんな」は通用しない。冷たく聞こえるけれど逆も然りかと思う。名誉棄損やハラスメント条例違反レベルを許容するのが家族の美しい姿ではない。

ちょっとまえにマツコ会議で「旦那さんが生理管理している」というエピソードがあり、旦那さんがとってもインテリジェンス、とマツコさんが絶賛していた回があった。
www.ntv.co.jp

妻はそれを鵜呑みにして、「これぞ旦那の見本、あんたも見習え」とのたまっていたが、いや多分この男性もあなたのキレ方や絡み方を前提としてないと思うよ、、と今では思う。「イライラしやすい周期を把握する」ことと「すべての言いがかり・八つ当たりを甘受する」ことの間には深い溝があるが、妻はそこを意図的に混同している。こういう混同を許して女性の都合の良いように空想の男性像をこしらえられ、そこから生身の私との差分を詰られてはたまったもんじゃない。マツコ会議に出演していた奥さん側もきっと、どれだけイライラしても人として超えてはいけない一線を自制する「インテリジェンス」は備えていると思うよ。