un deux droit

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人を無能にする取り扱い

今日はコープの配達日だったのに、予め冷蔵庫に適切なスペースを確保しておくのを忘れるという凡ミス。そのことで受けとりを担当した妻から苦情のLINEが10件近く連投される。もう帰宅するのが辛くて何も手につかずしばらくぼうっとしていた。これはかなり抑うつの症状に類似していると思う。タイミング的には排卵日。これで妻の説教は4日連続。妻の機嫌が治る前にWBC終わっちゃったよ。

自分は仕事はまあまあできるほうだと自認しているが、家庭生活においてはここ最近顕著に「無能な社員」と化しているなと思う。なんてこんな簡単なことができないのか、間違うのか、理解ができないのか、自分でも不思議で仕方がない。脳が萎縮して論理的思考が困難になっている感覚がある。説教に拘束されて仕事時間が確保できない以外で仕事に支障は出ていない。だから仕事の自分の冷静な分析で、「無能な人」の思考回路がどうなっているのか記述したいと思う。


まずは判断能力。何でも聞いてくる依存的な態度は、自分で判断したことにいちいちダメ出しをされて自己決定する意欲を失ったことから発生する。その態度が続くと今度は「何でも聞いてくるな」と突き放される。自分の思考の結果をとことん否定される日々が続いた後に突き放されても、今度は何を聞くべきで何を自分で決めるべきか判断する脳の部位はメタメタに破壊されている。そのため「確認すべきことを勝手に決める」というトラブルが生じる。もうこの時点で「物事がどうあるべきか」という自分なりの価値観は働かず、ただただ「この人を怒らせたくない」という思考に囚われている。聞いたら怒られるのか、聞かないと怒られるのか、そんな苦悩ばかりが脳内を渦巻き、定期的に麻痺状態になり応答が覚束なくなる。判断に一貫性がなくなる。


次に態度。相手の機嫌次第で予想外のタイミングで雷の落ちる経験を繰り返すと常にビクビクして様子をうかがう卑屈な態度を取り、それが疎ましがられる。また、できるだけ接触を減らそうと距離を取るため、情報収集が不足しますます疎遠になり、相手の希望に対して感度が鈍り、またトラブルを誘発する。


最後にエンゲージメント。怒られないことが至上命題になると、この家庭をどう発展させたいということに関心がなくなる。日々を充実させたいとか、思い出を作りたいとか、貴重な経験をしたいという意欲も、そのためのアイディアも、それらを実現するための主体的な行動もなくなる。ただただ平穏に日々をやり過ごすことだけを願う。


こうやって書き出してみると、仕事以外のことに思考が囚われ、仕事の完成形を見失い、仕事への愛着も失われていることがわかる。そりゃうまく行かないよね。果たして本人が本当に無能なのか、誰かの強烈な圧力で使い物にならないガラクタとして歪められたのかはよくよく観察する必要があると思う。そして私は後者のほうが多いのではと睨んでいる。対処策としてはできるだけ早くその環境から逃げ出すことに限る。