un deux droit

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禿イケメンって最強だよな

それにしても天気の悪い一週間だった。暴風が吹き荒れるので、薄いところを隠すようにセットした髪型が、駅に着く頃には無惨に散っている。自分が恥ずかしいからというより、私を見た人がビックリして、うわぁ…って気の毒な思いをしないように整えようと努力しているのだが、なかなかその配慮は成就しない。

同期の取締役がAGA治療を公言していて、実際に薄毛が改善しているのだが、周囲からすこぶる評判が悪い。パワハラ野郎で人望がないので、「自分たちの稼ぎがあいつの髪の毛に変換されていると思うと気分が悪い」と陰口を叩かれている。やはり男たるもの禿ならば禿の宿命に抗わず、オシャレに禿ライフを全うしたいものである。

昔何かのテレビで、頭頂部と側頭部は根本的に別の毛で、側頭部が禿げないのは「体毛」だからだ、みたいな話を聞いたことがある。私の禿げ方も、武将の月代のごとく、前頭葉部分がきれいな弧を描いて薄くなっている。あぁ、数年後はこの領域から髪が消失するのだな、とご丁寧に予告されている感じ。どうせ禿げるにしても、所ジョージや竹中直人的なM字の薄毛が良かったのだが、どうやらブルース・ウィリス型らしい。若かりし頃のブルース・ウィリスの写真を見ると、「おお、自分もこんな感じ」と親近感が湧く。

万遍なく薄くなるというより、左眉のあたりから後頭部に向けて垂直方向に剃り込みが入っていく感じ。自分の頭髪なのに、どこか他人事の気分で禿げてゆく様を日々観察している。
それにしてもブルース・ウィリスのセットはハゲ部分を積極的に晒すスタイルで、それでいて残念な感じに全くならず、ちゃんとイケメンだから憧れる。禿でもちゃんと様になる可能性があることを示してくれていてほんと禿げみになります。
とはいえ顔のタイプが違いすぎる。自分の顔立ちの最上位だと、吹越満かな。あぁうまく禿げていきたい。