un deux droit

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死に急いで人生を濃くする

死亡保険金の受取額を10倍にした。
今までが低すぎてほぼ無意味な金額しか掛けていなかったので、むしろこれでようやく真っ当な保険と言えるだろう。
まだ審査は通っていないが、おそらく問題なく通るだろうから、審査が通る前に迂闊に死なないよう気をつけねば。

なんの根拠もないが、自分って早死にしそうだなぁと最近思っている。今のところ健康診断的に問題はない。癌の家系でもない。よく風邪ひいたりするような体の弱さもない。だが、なんとなく生命力が薄いと感じている。
保険料掛け捨てだけど、死ななきゃ死なないで保険料無駄になってよかったねという話だし、予感が当たって死ぬとしても、一応親としての責務はギリギリ果たしたと言えるくらいの保険金には設定できた。
これでなんだか死ぬことが怖くなくなった。むしろ保険期間内に死んでやるくらいのつもりで身体を消費したい。「いつ死ぬか分からないから今を全力で生きる」という信条は私には曖昧すぎて持てない。むしろ、「〇〇までには死ねるくらいに自分を酷使する」くらいの主導権握った感じを出せるとやる気になる。
保険の使い方として間違っている気がしないでもない。だが、私のように報われない自己犠牲を損と感じてしまうようなケチな人間は、失敗することで得をするような設定を課せば良い。これはなかなかな発明な気がする。得をするのが自分じゃなくて家族、というのもロマンチックで良いではないか。自分の実力で全うに稼げよ、という批判もあるだろうが、そんな能力のない卑属な凡人の精一杯の浅知恵である。
目指す寿命は2030年。禿げ散らかし、加齢臭がして、娘に邪険にされてしまう前に旅立ちたいぜ。