un deux droit

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冷遇への対抗

今年、3000円しか昇給しなかった。

同期が部長になったり後輩に追い抜かれたりということが毎年当たり前に起きている。
これが育休ペナルティかなと思う。

痛快だなと思うのは、私の企画、私が書いた原稿、私の作成した資料が社内中に出回っていることだ。今会社が売り出そうとしている新しい意識調査の設問パッケージと概念は私の製作だし、私が提言した環境認識や対処策のスライドが既存のセミナーのフォーマットに散見されるようになった。終いには私が執筆した広報誌での提言に刺激を受けた顧客の取り組みを、当社の成功事例として発表されるまでに至った。顧客の口から「○○月号の特集を見て『これだ』と思い、自分たちなりにアレンジして実現しました」というスピーチを聞き、誇らしい気持ちになった。
会社は決して私の功績を認めないし冷遇をやめないけれど、もう新規の知的生産領域は相当程度にジャックしてしまった。社外向けの提言系イベントで自分が顔出しで直接的に顧客へ問題提起をする機会も増え、お客さんが私との対話を求めていると手応えを感じている。誰が最も価値があるのかを顧客は見抜いている。顧客とのトークセッションに白熱しながら、社内で偉いだけの人たちが呆けた顔で黙ってギャラリービューに釘付けになっているのを眺めるのが最近の愉しみである。
もう会社からの評価はいらない。平気で終業時間中にサボりまくってるし、社内の雑務はことごとくスルーしている。営業も新規は全く行かず、既存顧客の深耕だけで予算達成の見込みを立てそれ以外の潜在顧客は全て手放した。そうやって自由を手に入れて好きなだけ思索に耽り、無責任に提言を続けるのだ。復讐の手はまだまだ緩められそうにない。