離婚を回避した。それが幸せなこととは思えないので、離婚に失敗した、と言い換えても良いのかもしれない。
対面だと諍いが治らないのでLINE通話で3時間、お互いの言い分をぶつけ合った。妻はリビングで。私は近くの公民館の広場から。昨夜はずいぶん冷え込んだので、深夜2時ごろギブアップして室内に入り、そこからまた小一時間話し込んで3時に和解。
妻の言い分はシンプルで、
「言いたいことは全て言わせろ」
「言われたことに機嫌を損ねるな」
以上二点。妄言サンドバッグとして天井に吊るされろというわけ。これを呑まないなら一緒に生活できないと寛容さゼロのヤクザスタイルで凄む。
私の生き延び方は、妻が物申したくなる事象の発生を未然防止することだ。そのためには何事も一挙手一投足をゆっくりと丁寧に落ち着いてやり遂げることが肝要である。
それでも妻は何か他人への文句を始終こぼしていないと生きていけない人間なので、今後も小言は減らない。なので、次なる一手としては、何か妻の言動に憤ったら、その内容の如何を問わず「そんなに怒ることでもないな」と念仏を唱えることくらいだ。早く成仏したい。
