un deux droit

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罰ゲームと化した真夏の外遊び

福岡は蚊の生存できる南限の向こう側に位置付けられたのかもしれない。


今年は梅雨が存在しなかった。そう断言しても良いと思う。連日の酷暑で、福岡は虫も沸かない状態になっている。虫除けスプレーが逆に要らないというのは悦ばしいことではない気がしている。外敵に襲われたり轢かれたわけでもないのに、干からびてミイラになったミミズやカタツムリを道端で見かけると、気候変動ここに極まれり、と背筋の凍る思いがする。

10年前に新宿アルタ前の裏路地でまともに食らった、室外機の吐き気のする生暖かい空気は、今や福岡中の大気として忌々しく鎮座している。

我が地元、旭川で集中豪雨の被害が出るくらいだ。もうこれまでの気候の常識はまるであてにならない。

子ども達は我が家で最も環境に適応していて、自転車の練習がしたいと言って近所の公園へと果敢に出向き、汗だくになりながらも砂遊びに精を出している。妻は付き添いを放棄して久しいが、正しい判断だと思う。服を着なくてはならないサウナに長時間耐えて頭が干上がりそうだ。今日は曇り空だから日差しがない分楽だが、それゆえに子どもが根を上げない。犬も散歩していない住宅街の砂漠で一人、せめて減量の足しにでもならねぇかなぁとぼやいている。

長い夏がまたやってきた。