un deux droit

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鳥籠のドアは開いていると言われても

今週のお題「100万円あったら」

100万というのはとても微妙な金額である。未成年、せいぜい大学生までだったら狂喜乱舞し使い道をワクワクしながら考えるだろう。けれども大人になってしまうと、100万程度でできること、100万を手にするのに必要な労力、使用した際の効用がいかほどか、ということは大体経験済みで想定がつく。実際にそれくらいの金額を一気に使ったことはあるし、景気の良いときにはそれくらいの金額をポーンとボーナスでもらったこともあった。使うも貰うも経験したことがあると、あまり突飛な想像力が働かない。
さらには、何をするを想像するにしても妻と娘たちの顔を思い浮かべずに思考を展開することが難しい。妻の機嫌をとることに腐心し、娘たちの際限ないわがままに付き合ってきた6年間。自分の内なる声を懸命に無視し続けた結果、何も声を発しなくなってしまった。
学びたい?自分(の肉体)を改造したい?贅沢をしたい?どれも今の自分にはピンと来ない。ランチの予算に糸目をつけず、食べ歩いて徐々に使い果たすくらいが関の山。虚しい限りだ。