un deux droit

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心療内科に行ってきた

しばらくぶりの更新だ。

2週間ほど前、夫婦喧嘩というか妻からの一方的な罵倒と暴力がピークに達し、夜も白み始めた明け方5時ごろ、妻からこう最後通告を受けた。


「あんたは病気よ。精神病。あんたの顔を見るだけで虫唾が走る。その病気を治す手立てを直ちに講じなければ離婚よ。」


私から言わせれば妻の方がよっぽど通院した方が良いのではと心配になるのだが、妻曰くまさにその自分の視点からしか見れないことが病気なのらしい。相手の視点を100%受け止めて一切疑義を挟まないようになってくるまで帰ってくるなというお達しだ。

翌朝9時から手当たり次第に心療内科に電話して、一番早く予約が取れたのが昨日の午後だった。

診療時間の最後の方の時間帯だったにもかかわらず、待合室は満席。予約していたのに予約時間からは2時間待たされた。暇だったので客層を観察していると、精神病とは一見無縁そうな身なりのしっかりしたビジネスマンやビジネスウーマンばかりだったこと。毎日ラストカットしてますみたいなメンヘラちゃんや、髪がボサボサでガリガリの浮浪者みたいな人達の巣窟だと思っていたのだけど、全くの偏見だった。現代人が平然とした顔で颯爽とビジネスをこなしつつ、裏では着々と精神を蝕みながら必死に戦っているんだなあと感慨深い気持ちになった。

自分の順番が来て、夫婦喧嘩を減らしたいこと、自分に100パー原因があるとして、改善のためには自分のマイナス思考や依存心、思い通りにならない環境に置かれたときの発作的に出るパニック症状を緩和するしかないこと、などをつらつらと話した。医者はカウンセラーでも占い師でもないので、「それあんたの奥さんがおかしいやん」「その症状から解放されたいなら離婚するしかないですね」といった私が欲しい労いの言葉をかけることなく、薄い微笑みで全てを聞き流した後、抑うつ剤と精神安定剤を処方してくれた。


病院を予約した時は、その行為が苦痛だった。なんだか自分が落伍者であることを自ら認めた気持ちになって悔しかった。今でも夫婦喧嘩の大半の原因は妻だと信じて疑わず、私は健康体の常識人だと信じている。でもいざ受診してみると心境が変わった。いくら自分が健康体で常識人でも耐え難い環境というものがあって、それを自分の持つ力だけで乗り越えるのは無謀という場合もある。そしてその環境から逃避することが長期的に見て望ましくない場合は、強化アイテムを使用するのも悪い選択ではない。あのスーパーマリオだってキノコやフラワーやハネを駆使して苦境を乗り越えていたじゃないか。アイテムを一切取らずに小さいままのマリオでクッパを倒しに行くのは人生を何周分もクリアした暇人だけでいい。こっちはプロのスポーツ選手でもなんでもないズブの素人。ドーピング大歓迎なのだ。

みんなそれぞれ苦境に置かれながら、必死にもがいて戦っている。そんな戦士達のプライベートなウェイティングルームを覗くことができて励まされた。私も晴れてアイテムが揃った。今日もピーチ姫を救う旅に出よう。