un deux droit

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最高傑作は見る前からわかるのだ

カメラを止めるな!』が放映されていたので見てみたのだか、残念ながら世間で絶賛されるほどにはハマらなかった。


「え?どこが面白いの?」「なんか見落としたか?」と焦り、ネットでのネタバレ賞賛コメントを一通り読み漁ったが、どうも私の方でストーリーの理解に見落としはないらしい。

あれが全て。その上であんなに絶賛する人が多数いて、その熱狂に乗れない自分がいる。うーむ。

身もふたもないしょーもない結論だけど、要するにハマる人は、実は内容を見る前からすでにハマっている、ということだな。

見る前からすでに『面白い』という感情が湧き立って、その後に『やっぱり面白かった』という評価を後付けしているのだ。

逆も然り。

私は、実は見る前からすでに『本当に言うほど面白いのか?』と眉に唾をつけて斜に構えていた。

私が出した結論は、第一印象と自己矛盾しないように出しているだけのものだったのだ。

七人の侍』は小声でボソボソ何言ってるかわからないが、『生きる』は最高傑作。

『時計仕掛けのオレンジ』は大好きで『2001年宇宙の旅』は嫌い。

シン・ゴジラ』は商業主義的な駄作で、『君の名は』は本物。

今までだって、どれも自分が見る前から内心評価は決まっていたじゃないか。


結局、世間の評価を参考にして自分の行為を決めるとろくなことにならない。

誰にとっても面白いものもなければ、誰にとってもつまらないものもない。

面白いと思えば面白くなるし、面白くないと思えば面白くなくなる。

ただそれだけ。


一目惚れをした時に勝負は決している。