un deux droit

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ごまかしは自傷行為だよ

大学の不正入学について。


自分の頭の出来に見合わない大学で勉強するのは当人にとって不幸で苦痛な日々だ。


授業やゼミ、周囲との会話についていけず、やがて白眼視される。


仮にごまかし切って学位を獲得しても、その学歴に見合う能力が育っていないので、その後社会に出た時、周囲が抱く期待以上の活躍は望めない。


社会に出てからもコネだけで全部上手くやりおおせたとしても、当人の心の底に虚無感が宿る日が必ず来る。当人の地位が己の実力でないことは当人が一番わかっているからだ。


どこまで逃げても、詐称して上積みした見せかけの自分と、本当の自分との差をその後で埋め合わせることは絶対にできない。


詐称が成立した時点で、その先の人生は詐称したからこそ手にした日常であり、仮に詐称しなかったとしても実力で結果的に同じ日常を手にすることができたのだとしても、それを証明する機会を永久に失うからだ。


とどのつまり、ちょろまかしは呪いをかける行為でしかないから、たとえ子供のためを思っての便宜供与でも本人にとっては致命傷だよ、という話。