un deux droit

このブログには説明が書かれていません。

家庭は円満に「なる」ものではなく「する」ものである

ついにこの日がやってきた。

保育園、閉園。

新型コロナ感染者が保育園関係者から出たようだ。

いつまで閉めるのかは保健所判断で、濃厚接触者の特定が済んだら、それ以外は登園できる、とのことらしいが‥

この感染の広まりからすると、濃厚接触者の特定なんでできないし、たとえ無理やりできても信憑性は薄いなぁ‥もう広まってんだろうなぁ。仮に2、3日で開園しても、次から次と感染者が出るだろうから、いつ閉まるか分かったもんじゃない。そんなに頻繁に開いたり閉まったりされても仕事の調整できないよ。


というわけでしばらく仕事は開店休業状態。会社に馬鹿正直に言うと評価が下がるので黙っていよう。やっぱり子育て従事者は大変だ→あまり役割を与えるとかわいそうだ→制約を抱える者の処遇は据え置きで良い、まで一直線の、脳みそが昭和97年の経営陣が蠢いているので易々と弱みを見せてはならない。経営者本人は温情のつもりだが、なぜか必ず処遇の低下をセットにしないと気が済まないという病気を抱えており、控えめに言って死神である。

参ったのは、妻が義母とキャットファイトを繰り広げたばかりで期間限定的に絶縁状態で、手助けを借りられないこと。義母からすれば「ざまぁ」としか言いようのない事態だ。(そんなことを思う嫌な人間ではないが)妻がつまらぬことで因縁をつけて関係を悪くした直後に保育園の閉園。しかしプライドがチョモランマの如く高く聳ゆる妻のことだから、環境が劣勢になったくらいで態度を翻すことはない。
その皺寄せは私にくる。「義母は頼れないから」「そもそもプラスアルファで捉えるべきで、いなくても回せるべきだよね」「今週は納品があって時間が割けないからそっちが調整して」「あなたの仕事はiPhoneで完結するって言ってたよね、今こそそのお手軽さが活きる時よ」と言いたい放題である。顧客とのアポイントはこっそり事情を打ち明けて移動してもらえるよう相談したり、LINEに変えて、社内の打ち合わせは顧客と架空の打ち合わせがバッティングしたことにして会議がスムーズに進行するよう論点整理や意見を付与した上で欠席をするなど工作を涙ぐましい工作を行う。
これが「iPhoneで完結する」仕事の正体なのだけれど、あくまで緊急避難的な対策であって365日このやり方が通用するわけではないよ‥でもあまり恩着せがましい話をすると「家庭に仕事を持ち込むな」とか「私の仕事を軽んじている」とか論点ずらしをしてくるのだよね。ここしばらくはプロフェッショナル主夫として、さも保育園に通っている日常と変わらないかの如く、仕事のやりくりは極力顕在化させず、文句も言わず、ニコニコしながら子どもの世話を一手に引き受けることにする。私たち夫婦は対等でないと心の底から納得して不満を覚えないようにしつつも、表面的にはそんなことはおくびにも出さず、あくまで私の自発的な自由意志でやっていることだという演技も事欠かない。あれ、どこのブラック企業でしょうか。
妻は「昭和の男」願望があると思う。とにかく自分が一番に尊重されたい。自分の予定や意志が最優先。家族は自分の目的達成のための手段。パートナーの自己実現には無関心。パートナーの稼ぎも頼ってない。指示だけ偉そうに出して行動はしない。父を反面教師にするのではなく、男女を反転させて自身が支配者に回ることを望んだ。男性性に対する復讐なのだろうか。熟年離婚の多い理由は身にしみて理解しました。ほんと皆さんお疲れ様でしたね。

とりあえず妻よ、そろそろ起きてきてくれても良いのではないでしょうか。あなたは休みじゃないはずでは…