un deux droit

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仕事とは「どっちでもいいこと」の選択の連続

今週のお題「眠れないときにすること」

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眠れない時にするというよりは、これをするせいで眠れなくなっているという話。

ここ1ヶ月、活字はろくに読めずマンガばかり読んでいる。
今更読み返してハマってるのがバクマン。連載当時は最初の3巻くらいまででお腹いっぱいになって読み進められなかったけど、30過ぎてから読むとのめり込む要素しかない。
これは描かれているのがガチの「仕事」だからかもしれない。自分も社会人になっていろいろ企画を打つようになり、仕事で原稿を書くことも増えた。上長やら編集やらに都度、なにが「当たる」かのアドバイスをもらい、相手と自分のどちらの感性を信じるかを吟味しながらリリースする日々だ。
どちらかを選べば選ばれなかった方がどんな反響を得るのか顧客に問う機会は永久に無くなる。この筋書きはaの着地とbの着地のどちらの主張がお好みですか、などと客に委ねる物書きはいない。でも実際は企画や原稿の落とし所なんか無数にあって、どっちでも自分の主張とみなしていいようなグラデーションの中から一つを選んでいる。なぜaでなくてbなのかを論理的に導くことは難しく、もうこれは好みの問題、と匙を投げてしまうことも多い。そういう歯痒い葛藤が嫌というほど描かれていて共感しまくるし、最終的な選択の導き方は刺激になる。
サイコーとシュージンのような、仕事上の生涯のパートナーと巡り会えたら人生はさぞがし楽しかろう。