un deux droit

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ほぼ日手帳2025HONがいい感じ

学生以来かれこれ10年以上ほぼ日手帳を使って、セコセコと糸井重里に課金している私だが、今年は画期的な壺が発明された。

それがこちら。
www.1101.com


特設ページを見た瞬間、「私が欲しかったのはこれだ!」と思った。

このページを眺めることで、私がこれまでのほぼ日手帳に密やかに抱いていたが、あまり自覚していなかった不満が、かえって可視化されることになった。

値段が高い

身も蓋もない。普通に買うと一万円弱するんすよ。スマホで予定管理全盛の時代に紙で予定を重複管理する必要性もなく、予定も大してない私は、この手帳を日記として使っているのだが、ただの日記にそんなにお金をかけるほど余剰金を持っているわけではない。この物価高の折、信者の懐を偲んで廉価版をリリースしてくれた重里の慈悲の心を拝み倒す。

カバーが汚れる

手帳が高額であったことの理由の一つがオリジナルカバーの存在であった。このカバーのどれを選ぶかが毎年の楽しみでついつい課金してしまっていたのだが、これが半年もすると黒ずんでくる。その頃には翌年の手帳の販売が始まったりして、ピカピカだがまだ使えない翌年の手帳を神棚に飾りながら、ヨレヨレの手帳を使用し続けることの苦痛よ!翌年のカバーをフライング利用しようと何度思ったことか!下半期の手帳ライフはいつも不幸な気分だった。カバーそのものから解放されることでもう悩まなくて良くなった。
余談だが、実は今までも、そして今でも手帳本体だけを買うという貧民向けビジネスは存在していた。けれどもその見た目がいかにもカバーありきの、味気のない、素っ裸の風体(お手元にある文庫本のカバーを外してもらえたら言っている意味がわかる)であるため、裸で持ち歩くのもお貧しい気持ちになるより他なかった。それ故に多少無理して懐が寒くなっても高額なカバーを購入していた。気に入った年のカバーを使い続け、中身だけ変えるというライフスタイルもあるんですけどね…ほら、半端に古いモデルの外車を街で見ると、かえってダサい感じがするやん…?こういうのは一度買ったら常に最新モデルを持ち続けるのがイカしてるんだぜ(洗脳済み)。そうして毎年インクを使いきれないボールペンが一本ずつ積み上がっていく(未解決。古い西暦の印字してあるやつ使いたくないやん?)。とにかく負のループから抜け出せてよかった。

栞の紐が邪魔

ほぼ日カバーの特徴の一つが可愛い栞の紐。でもこれを下にしたまま文字を書こうとすると段差ができてページの根元が書きにくい。これからも卒業できて本当に良かった。ちなみにHONは栞の代わりに下敷きが付いている。さらにこの下敷きにはペンを差すタグまでついている。なんて画期的な発明や。本タイプにすることのもう一つのデメリットである、ペンの持ち運び問題もしれっと解消されている。


てなわけで、早速ECサイトに課金。2日後に到着。そんなか頑張んなくていいよ佐川急便さん。ラストマイル見てからそんな気持ちにいつもなる。ともかく、開封。

はい、オシャレー。

私がほぼ日に求めていたものだけが厳選されて残ったような仕上がり。でも私が商品開発にいてもこの商品に辿り着かない。他人が心から求めるがまだ世にないものを言い当てるというのが商品開発の醍醐味だな。エレガントな引き算です。


付録のメモ帳も可愛い。

これで毎年の手帳アーカイブが自分だけの文庫棚みたいになって行くのだな。これ、新規信者の獲得より古参の信者のダウングレードの方が進みそうだけどええんか重里?とりあえず教会の繁栄に微力でも貢献できればと書き殴った。みんなの入会待ってるぜ!

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