un deux droit

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鼻をつまんで投票

衆議院選挙の投票を済ませてきた。

今回は自民党政権を終わらせる、実に12年ぶりのチャンスである。

自民党の息の根を確実に止めることを願って、選挙後に迂闊にも自民と連立政権を組むようなことのない党を慎重に選んだ。
それくらい今回は、野党の振りした実質自民党が蠢いている。
自公で単独過半数が取れない、くらいでは、自民と立民のどちらと連立を組んでも政権が取れる、という状態が起きうる。
連立を組んだとして政権が取れないくらい自公の議員数を減らし、野党第2党以下から「自民と連立を組む」という選択肢を物理的に排除させることが大切だ。

と、理屈で分かっていても、野党勢力に心情的に投票したくない、という気持ちもぬぐえない。
先日の出勤時に、私の住んでいる選挙区の野党候補者スタッフ数名が、コンビニに選挙カーを停車し、党のジャンパーを羽織り、幟を立てている状態で、白昼堂々と紫煙を燻らせていた。
お前らそういうところだぞ、と憤りが収まらなかった。脇が甘い。自分に甘い。ヤニくさいダミ声で自民を批判していても、説得力がないではないか。
せっかく女性候補を立て、クリーンなイメージを打ち立てて圧勝すべきところで、陣営の士気が整っていない。
こんな調子ではたとえ当選したとてたかが知れている。

その翌日、福岡市内のとある大会場で、自民党候補者の決起集会が開かれていた。そこに集うスタッフの身なり、立ち振る舞い、いずれも洗練されていて、緊張感もあり、統制が取れていた。
腐っても自民党は末端までスタッフの質が高い。
政策の良し悪しや、腐敗度とスタッフの質は厳密には無関係だ。しかし、国政をだれに任せよう、と考えたとき、外見がしっかりしているほうに人はなびいてしまうのではないだろうか。
その点の実力差を嫌でも痛感したここ数日だった。しかし、初心を忘れず、はなはだ不本意ながら、気の進まない政党と候補者に投票してきた。

もっと気分よく投票できる国になってほしい。