un deux droit

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ブラッシュアップライフロス

あぁあぁあぁーーーーー終わっちまった俺たちの日常。めちゃくちゃ豪華な俳優陣でお送りするバカリズムのコント。ごちそうさまでした。
Twitterのハッシュタグを追いかけると、流れてくる感想がどれも共感しかなくて、もうこれ以上このドラマに言及できる内容がない。
めちゃくちゃ名残惜しいけれど、かといってもう追加すべきストーリーはない。過不足ない完璧な分量。ちょうどよい満腹感で余韻がいつまでも消えない。

安藤サクラ、水川あさみ、木南晴夏、夏帆。この4人の「一般人」感が本当にすごいと思う。それぞれが唯一無二のキャラクターを持っていて、これまで数多の作品で強烈な印象を残してきた実力者たち。何にでもなれる彼女たちがあえて「何でもない人」を演じるという贅沢さ。こういう同級生や同僚やママ友が自分のすぐ隣にいても何の違和感もない。「なんの個性もないごくごく一般人」を演じてください、というのが彼女たちにとっては相当な腕の見せ所だったんじゃないだろうか。彼女たちの演じる「一般人」感のリアルさのおかげで没入感が半端じゃなかった。夏帆なんか直前までsilentであんな個性的な「奈々」役を演じていて、こんな短期間でここまで脱力した無個性を演じられる?と感嘆するしかなかった。詳細は描かれてないけれど、ドラマ中の彼女たちはきっと4人とも生涯独身で、それでも仲良く楽しく起伏のない低燃費な人生を謳歌したんだろうなぁと容易に想像できる。「オーラ」や「色気」を完全に断ち、凡人にまぎれることができる彼女たちはHUNTER×HUNTERでいうところの「絶」の使い手だよ。

来週から何を楽しみにこの人生をやり過ごしていけばよいのだろうか…