un deux droit

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ポケモンって部活だったよね。

昨日はポケモンアニメの日。マスターズトーナメントの決勝戦がついに決着。娘たちにはわからない感動が無駄に押し寄せてきてしまって困った。ここにきて初代の主題歌挿入は卑怯だよ‥まさか親世代が標的になっているとは露知らず、油断しまくって視聴していた。900体以上のポケモンがいる中で、結局ピカチュウvsリザードンだものな。で、結局「ポケモンマスター」の定義ってなんなんだろう?ということが未だ不明なことに今更気づく。仙人みたいなもんかもしれない。

小学校には野球の少年団かブラスバンドくらいしかなかったので、それらに加入しない少年たちにとってはゲームボーイの通信ケーブルだけが彼らを繋ぐ「課外活動」だった。最初は手持ちポケモンの相性から戦略を考えてどの順で誰を出して自分の考えるゲームメイクを具現化するかということに夢中になっていた。目論見通りに行くと狂喜乱舞し、逆に全て読みきられてことごとく手玉に取られると悔しさに歯噛みして涙した。青春、と呼んで良いと思う。

次第に、実は同じ種類のポケモンでもステータスに個体差があること、レベルの低く経験値の少ないポケモンを倒してレベル上げすると経験値の伸びが違う、という話が出回り、その「数値1」の差を得るために不毛な放浪を続けることが馬鹿馬鹿しくなって醒めた。ここで頑張れる人が東大に行ける。

ちなみに中学の時は部活の加入が必須で、そのくせ運動系は野球かバスケか卓球しかなく、サッカーが好きだった私の受け皿はなかった。人口減少に喘ぐ雪国では、屋外のスポーツに割ける大人の労力と、部員数の確保に限界がある。9人と11人の2人の差はでかい。隣接自治体の中学校にもサッカー部はなかったので、一校だけ強行しても中体連が成立しなかったんだろうな。結局、卓球部のメンツのダサさとバスケ部の素行の悪さを回避して消極的に野球部を選んだ。当時150cm台の身長だった私はどれほど練習しても打球は外野まで飛ばなかった。高校で急成長して180cmになり、ひさびさにバッティングセンターに行ったら馬鹿みたいに打球が飛んで、「素人レベルなら野球なんて練習量じゃなくて体格差やん」という身もふたもない事実に気づいた。自分はセンスがないとか、練習量が足りないと自責に感じていた時間を返しておくれ。まぁ結果的に少しでも野球を齧っていたおかげでその後のテニスの上達が早かったので良しとする。





今週のお題「わたし○○部でした」