自分の食指が刺激されるドラマはなぜか秋に固まる。
引き続き松本若菜に夢中な私は、インスタで予告されていた『ファーストペンギン』を視聴。
松本若菜のご尊顔を眺めて満足。主演の奈緒は福岡出身の女優ということで地元推ししているが、旧弊のしがらみをかき分けての町おこし、というプロットに食傷気味のため視聴終了。
次に、ツイッターで話題になってたので『silent』に手を出す。
聴覚障害を取り扱ったドラマというと、世代的に『オレンジデイズ』ど真ん中のため、没入できるだろうかと思ったら簡単に没入しました私は一般大衆です。
目黒蓮が高校生時代の回想シーンをやる箇所はちょっと大人びすぎていて違和感がないと言えば噓になるが、それ以上にイケメンだから許す。目黒蓮扮する佐倉想が聴覚障害を患ったことを恋人に伝えぬまま一方的に別れを選ぶ、というのは、あー、自分も過去通った道だ、その100万分の1くらいしょうもない理由だけど、と身もだえする。ちょっとしたことで自信を失い、自己憐憫に浸り、自分が周囲の人間と付き合うに値しないと勝手に決めつけ、人間関係を断つ。20代ってそういうナイーブさあるなぁと懐かしくなる。
どストレートの恋愛ものってもう子持ちのおっさんになると見れないもんかなと思っていたけど、むしろ現実があまりにも現実的すぎるからこそ、その手垢だらけの現実をすべてそぎ落とした純愛のフィクションで定期的に心を浄化する必要があるのだ、と自己正当化する。結婚を前提とした同棲を始めようとするようなパートナー（しかも鈴鹿央士！）がいながら昔の男（しかも今の彼氏の親友！）と再会して以来、夢中でその後を追いかけまわす川口春奈はあまりに直情的だし、いくら恋愛感情がないと強弁したところで信憑性のかけらもないのだけど、許してしまうよねぇ…あの眼力出されたらお気の済むまでどうぞ、惚れたもん負けって感じですよまったく。あまりにひどすぎるけれど、目黒蓮と川口春奈は結ばれるべきだな。二人の間を阻む事情があればあるほど惹かれ合う相性のカップル。源氏物語にかぶれすぎかも。でも大好物なんです。周囲の大ブーイングを押しのけて結ばれちゃうイケメンと美女のカップルが。ルッキズム丸出しでお恥ずかしい限りです。現実社会でもイケメン美女のカップル見ると芸術鑑賞のつもりで見とれてしまうくらい面食い。眼福。
最後は『クロサギ』。これまた松本若菜見たさに視聴したのだけれど、またしてもちょい役でおしまいなのが残念。使われ方がワンパターンなのでもっといろんな役柄が見たい。それにしても平野紫耀がシリアスなキャラやるとこんなにはまるんだと驚き。普段のおバカ天然キャラこそ実は「詐欺」なのかもしれない。これは三浦友和の渋さが痺れるのでそれ見たさに継続視聴決定。
